研究課題/領域番号 |
19K11045
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
藤屋 リカ 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 准教授 (40583935)
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研究分担者 |
神馬 征峰 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (70196674)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ヘルスリテラシー / 学校保健 / 紛争 / パレスチナ / 質的研究法 / 混合研究法 |
研究開始時の研究の概要 |
紛争が長期化した社会では根源的な問題の解決が困難な状況下で人々は生きており、青少 年の精神・心理面の健康への負の影響は大きい。紛争下であっても、そこに暮らす人々がよりよく生きることができるかについてその方法を探索することも重要である パレスチナでは、政治的社会的困難な状況の中で青少年の学校教育からの中途退学が報告されている。 本研究はパレスチナヨルダン川西岸地区において、学校教育からの中退が増える学年において、ヘルスリテラシーや保健活動への参加が就学継続に与える影響について質的手法・量的手法を用いた混合研究法により明らかにし、ヘルスリテラシーの持つ役割や向上させるための条件を探索する
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研究成果の概要 |
本研究では、紛争の長期化により社会的政治的に困難な状況にあるパレスチナにおける青少年の学校教育からの中途退学の問題に対して、ヘルスリテラシーを高め健康によりよく生きることが学校教育を継続するための一助になる可能性を探索した。その方法として、本研究立案における先行研究で収集された量的データの分析と考察、文献レビュー、質的研究手法による調査を実施した。同時に、青少年のヘルスリテラシーと関連要因について評価するためのアンケート用紙を作成した。研究結果を発表した論文において、就学年齢にある青少年に対して、政策立案者はヘルスリテラシーの概念を教育と保健医療制度の両方に組み込むことを推奨した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パレスチナにおいて青少年のヘルスリテラシーの研究は非常に限られており、ヘルスリテラシーと学校教育についての探索と考察は初めての試みであり、学術的意義を持つ。また、紛争下のパレスチナで生きる青少年にとって、ヘルスリテラシーは、暴力への直接的な曝露と健康の因子としての栄養状態との関連を緩和すること、さらに、高いヘルスリテラシーのレベルは、暴力にさらされた場合でも健康に過ごすための一助になっていることが明らかになった。これらの結果をもとに、就学年齢にある青少年に対して、政策立案者はヘルスリテラシーの概念を教育と保健医療制度の両方に組み込むことを推奨したことは、社会的な意義があるといえる。
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