研究課題/領域番号 |
19K11220
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 大和大学 (2021-2022) 愛知医科大学 (2020) 愛知県立大学 (2019) |
研究代表者 |
下園 美保子 大和大学, 保健医療学部, 教授 (90632638)
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研究分担者 |
大山 早紀子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (20722284)
新藤 健太 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 講師 (00752205)
加藤 宏公 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (00825531)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | プログラム評価 / インパクト理論 / プロセス理論 / 効果的援助要素 / 閉じこもり予防 / 介護予防プログラム / ロジックモデル / プログラム理論 / 支援困難事例 |
研究開始時の研究の概要 |
地域看護学領域において、成果をあげるための評価方法及び体制とはどのようなものか、また、支援を拒否する支援困難事例が「生活の再構築」を実現する支援プログラムとはどのようなものかという学術的「問い」を検討するため、本研究は閉じこもり高齢者など支援困難事例を対象に、支援に関するプログラム理論を用いた評価のためのロジックモデルや評価指標の開発、評価方法の検討及び評価体制の整備することを目的とする。具体的には、①全国調査によるプログラム理論の客観的検証、②優良活動事例への訪問調査による効果的援助要素の抽出を行う。これにより支援困難事例への効果的な支援プログラム理論を構築し、評価方法や評価体制を整備する。
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研究成果の概要 |
はじめに「閉じこもり高リスク者を対象とした訪問支援と地域サロンの統合化プログラム」のインパクト評価・プロセス評価・組織評価の評価モデルの暫定版を、2か所の地域包括支援センターと共に作成した。その後精神医療の知見等を踏まえてモデルを改修し、改修モデル「閉じこもり高リスク者を対象とした、訪問支援と集団支援の統合化プログラム」を用いて全国調査を実施した。全国地域包括支援センター5,270か所に、2023年2月、WEB調査を実施。調査項目は128項目、有効回収数は296件(5.61%)であり、個人支援の実施は概ね整備されていたが、地域連携に必要な情報共有や協働体制、人材育成等は今後検討の必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は高齢者の閉じこもり予防に対して、成果をあげるために必要な対象者の行動変容の状態像と効果的な援助要素を抽出して尺度化するとともに、構築した評価モデルを用いて全国の地域包括支援センターでの活動状況の把握と、実際の活動と評価モデルとの親和性の確認や今後検討すべき活動支援の方向性を見出すことができた。 高齢者の閉じこもりは、支援拒否やセルフ・ネグレクトなど孤立死に移行しやすいハイリスク状態である。しかし、効果的な支援の在り方やどの状態になれば成果とみなすのかを設定するのは非常に困難である。このように現場での支援が困難で対応に苦慮しているケースへの支援を検討する際の一助となると考える。
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