研究課題/領域番号 |
19K11654
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
田中 守 中部大学, 応用生物学部, 講師 (00612350)
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研究分担者 |
呂 鋭 中部大学, 応用生物学部, 講師 (80381862)
渡邊 浩幸 高知県立大学, 健康栄養学部, 教授 (30369425)
竹井 悠一郎 高知県立大学, 健康栄養学部, 講師 (10711377)
吉本 好延 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 教授 (60627371)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | カンナデンプン / Ⅰ型アレルギー / 腸内環境 / IgE産生能 / タイトジャンクション / マウス / 食用カンナデンプン / 予防効果 / 免疫機能 / 消化管 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでに我々は,カンナデンプンの摂取がマウスの腸管バリア機能の向上および腸内環境の改善に効果があることを見出した。これらの効果は,カンナデンプンの摂取がアレルギー疾患や大腸がん,炎症性疾患等の予防・改善に有効である可能性を示唆する。そこで,本研究では,カンナデンプンのアレルギー症状に対する発症の予防効果について,特に消化管に着目し,Ⅰ型アレルギーモデルマウスを用いて評価検討を行う。本研究によって,カンナデンプンの機能と免疫疾患に対する影響とそのしくみを明らかにするとともに,食物アレルギー等を予防し,発症を抑制する創薬やあらたな機能性食品の創出が期待される。
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研究成果の概要 |
本研究では,カンナデンプン摂取が食物アレルギーモデルマウスに及ぼす影響を明らかにすることを目的とし,(1)直腸温を指標としたアナフィラキシー症状,(2)各種抗体産生能,(3)腸内環境,(4)腸管バリア機能,(5)OVAの取り込み,(6)空腸におけるタイトジャンクション(TJ)関連タンパク質発現の評価を行った。結果,食物アレルギーモデルマウスにカンナデンプンを摂取させると,OVA特異IgEの産生抑制,腸内環境の改善および腸管バリア機能の向上によるアレルゲン取り込み抑制により,アナフィラキシー症状抑制につながることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本を含む先進国では,食物アレルギーや花粉症を呈するⅠ型アレルギー疾患の有症率が増加しており,深刻な社会問題となっている。本研究より,カンナデンプンの機能と免疫疾患に関する影響とその仕組みの一端が明らかとなった。今後,さらに研究を進めていくことにより,日常の食生活からの食物アレルギー等を予防およびアレルギーの発症を抑制する創薬や新たな機能性食品の創出に貢献できると考えている。
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