研究課題/領域番号 |
19K12918
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
小林 吉之 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究チーム長 (00409682)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 歩行分析 / 動作解析 / バイオメカニクス / 転倒 / 高齢者 / 歩行 / 転倒予防 / 日常生活 / 歩行特徴 / 加速度センサ / ウェアラブルセンサ / 行動特徴 / 転倒リスク / 行動 / 評価 |
研究開始時の研究の概要 |
転倒は,超高齢社会を迎えた我が国にとって特に重要なテーマである.これまで申請者は,簡易センサによる個々人の転倒リスク等評価技術を開発してきたが,健診のように統制された環境での歩行計測を必須とするものであったため,全国に3000万人以上いると報告されている各種健診の未受診者は対象とできなかった. 本研究の目的は,将来的な転倒発生件数の減少を目指し,日常生活中の歩行動作や行動から,いつでも・どこでも・だれでも転倒リスクを評価できる技術を開発することである.
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研究成果の概要 |
高齢者の転倒は,超高齢社会を迎えた我が国にとって何としても低減したい日常生活中の事故である.これまでの研究で,転倒リスクが高い者は,低い者に比べて,歩行の再現性が低いことが報告されている.そこで本研究は,このような知見を応用し,日常生活中の歩行動作全体としての行動やその時の生理指標の再現性から,個々人の歩行中の転倒リスクを評価・フィードバックできる仕組みを開発することを目的とした.本研究で開発した技術によって,いつでも・どこでも・だれでも転倒リスクを評価できるようになりつつある.本研究の成果を一日も早く実用化し,将来的な転倒の発生件数の減少を達成したい.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者の転倒は,医療費が毎年7,300億円にも上ること[林ら,2007],寝たきりになる原因の第3位であることなどから,超高齢社会を迎えた我が国にとって特に重要なテーマである.転倒は,そのリスクが高い者を早期に見つけることさえできれば,見守りを増やすなどの適切な対策をとることができる.しかし現状では,リソース不足など様々な理由で,個々人の転倒リスクの早期発見は実現に至っていない.本研究のように簡易センサで転倒リスクを評価できるようにすることは,このような問題を解決する手段として高い有用性が期待できる.
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