研究課題/領域番号 |
19K13248
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
|
研究機関 | 筑波学院大学 (2023) 関西学院大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
安達 万里江 筑波学院大学, 経営情報学部, 助教 (10823867)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | L2日本語 / ライティング評価 / オリジナリティ / 独自性 / ルーブリック / 中堅研修 / 評価研究 / 作文評価 / パフォーマンス評価 / 中級日本語 / 意見文 / 内容面の評価 / 一貫性 / 日本語教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本語中級レベルの学習者によって書かれた文章をデータとし「内容面」を対象に評価研究を行う。そして、文章の内容面を評価する際、どの人・言語・教育現場にも起こり得る「評価の不一致(ばらつき)」という問題解決に貢献することを研究目的とする。 現在、国内外の外国語教育における自由記述文の自動採点・評価の研究が進んでいるが、機械による自動採点では「内容面」を測ることは未だに難しい。「内容面」をテーマとして絞ることにより、別の側面からの評価研究が深められると考えている。近年パフォーマンス課題において非常に便利な評価ツールであるという認識のある「ルーブリック」も用い、学術的な調査・分析の結果を示す。
|
研究成果の概要 |
本研究は、日本語中級レベルの学習者の文章をデータとし、「内容面」を対象に評価研究を行った。そして、どの教育現場にも起こり得る「評価の不一致」という問題解決に貢献することを目的とした。本研究で得られた成果は2点である。1点目は、文献調査によって「オリジナリティ(独自性)の評価が困難」という結果である。しかし、調査結果より、オリジナリティの評価は「全く一致しない/一致させることは不可能とは言えない」ということが分かった。2点目は、本研究成果より「L2日本語ライティングの評価研究―オリジナリティの理論構築と評価者トレーニング―」(基盤研究C:23K00643)として研究課題の深化に至ったことである。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は今後、次の2点ような学術的意義や社会的意義につながっていくと考える。 (1)従来のL2日本語ライティングの評価研究では、言語面や構成面に焦点化されたものが多く見られるが、内容面の評価研究は少ない。機械による評価、人間による評価のいずれもオリジナリティの評価は困難という課題が残っている。その解決への糸口となるような理論・実践研究へと向かう。(2)L2日本語ライティング教育関係者間において、未だに評価の一致に導くための共通した理論や技能はなく、個々の自己研鑽に委ねられているという現状である。そのため、ライティング教育や評価に関心を持つ人々のアカデミック・コミュニティ形成の一助となり得る。
|