研究課題/領域番号 |
19K17162
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
尾池 貴洋 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (10643471)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 炭素イオン線 / クラスター損傷 / 線エネルギー付与 / 重粒子線 / 修復 / 超解像顕微鏡 |
研究開始時の研究の概要 |
① 培養ヒト細胞株に正常酸素または低酸素環境下でLET 20~120 keV/μmの炭素イオン線を照射し、DNA損傷マーカーを蛍光免疫染色する。 ② 超解像顕微鏡をもちいてマーカー分子の蛍光シグナルを3次元定量する。 ③ 定量データを機械学習をもちいて解析し、LETと酸素状況からクラスター損傷の誘導と修復動態を予測するアルゴリズムを開発する。
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研究成果の概要 |
初年度に正常酸素環境下で多様なLETの炭素イオン線によって誘導される二本鎖切断の高精度3次元データを取得した。しかしその後のCOVID-19感染拡大に伴い、それ以降の実験を遂行することが不能となった(各年度実績報告書参照)。このことから、それまでの本研究課題の成果を、副次的初見も含めて全て学術集会や学術誌に発表し社会に還元することに注力する方針へ変更し、本研究課題を終了させた。結果として英文査読あり学術誌へ3報の論文を発表し、学術集会で9回発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者の知る限り正常酸素環境下で多様なLETの炭素イオン線によって誘導される二本鎖切断の高精度3次元データの取得は世界初である。今後はこれを論文として発表する。発表されれば同データはLETの最適化による炭素イオン線がん治療のさらなる個別最適化に資する重要な生物学的基盤情報となると考えられる。
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