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還元型CoQ10を用いた中枢神経細胞損傷の防護を目指した新規放射線療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K17267
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

清水 康之  神戸大学, 医学部附属病院, 特命技術員 (80824234)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード放射線治療 / 放射線防護 / 還元型CoQ10 / 質量分析 / 脳 / 放射線 / 心臓 / 還元型
研究開始時の研究の概要

我々は、がんに対する放射線治療効果を阻害せず、正常臓器を防護する物質として還元型コエンザイムQ10(CoQ10)を見出した。現在では、がんの治療技術の進歩による生存期間の延長により中枢神経の放射線有害反応は重要な問題となりつつある。我々は還元型CoQ10が活性酸素種の除去により腸管を防護し、放射線の腫瘍に対する抗腫瘍効果を低減させないことを先行研究にて示した。この還元型CoQ10が血液脳関門を通過するという報告から脳の放射線防護剤として期待できるという着想に至った。本研究においては還元型CoQ10がBBBを通過して中枢神経においても放射線防護効果を発揮できるか否かを検証する事を目的とする。

研究成果の概要

難治性の悪性腫瘍の一つである悪性神経膠腫の治療成績の改善は急務である。手術による完全な切除が困難な場合は、放射線治療を組み合わせることでにより根治性や長期の生存への期待がさらに高まる。一方で放射線の正常組織への有害反応によりQOLの低下や、時として十分な線量が処方できないことがある。そのため腫瘍への放射線の治療効果を落とさずに、正常組織のみを防護する方法の開発が求められている。本研究においては当研究室で腸管に対する放射線防護効果が確認された還元型CoQ10が中枢神経においても放射線防護効果を発揮できるか否かを検証する事が目的である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

悪性神経膠腫には、MGMT やIDH1 などの分子病理的な予後不良因子に解析も発展しつつある
が、有害反応軽減への取組みは世界的にも稀有である。イメージング質量分による解析はこれまで未知で視覚する事が困難であった放射線照射による脳中のコエンザイムQ10 の酸化還元変化反応が実証できれば、放射線治療を受ける患者に有害反応のみを低減した新規治療戦略を提案できると考えた。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] コエンザイムQ10摂取マウスの放射線防護の可能性2019

    • 著者名/発表者名
      清水康之 犬伏祥子 平修 佐々木良平
    • 学会等名
      第67回質量分析総合討論会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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