研究課題/領域番号 |
19K18408
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
岩田 亮一 関西医科大学, 医学部, 非常勤講師 (60580446)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 脳転移 / がん |
研究開始時の研究の概要 |
転移性脳腫瘍の患者は増加傾向で、脳転移に対する有効な治療法が不足している。転移性脳腫瘍の発生機序は不明で、脳転移を抑制する薬剤はいまだ開発されていない。申請者は転移脳腫瘍患者の腫瘍組織よりがん幹細胞株を樹立した。これらはマウス脳に多発性脳腫瘍を形成することから、脳転移開始細胞と命名した。免疫関連分子であるICOSLGは、免疫応答のみならず細胞の浸潤や遊走に関与していることが報告されている。脳転移開始細胞で発現するICOSLGが脳転移にどのような影響があるかを明らかにする。さらに同一患者の原発巣と脳転移巣のペア検体を用いて、網羅的な遺伝子解析で脳転移に関わる新規治療標的分子を同定する。
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研究成果の概要 |
転移性脳腫瘍の患者は増加傾向で、脳転移に対する有効な治療法が不足している。転移性脳腫瘍の発生機序は不明で、脳転移を抑制する薬剤はいまだ開発されていない。研究代表者は転移脳腫瘍患者の腫瘍組織よりがん幹細胞株を樹立した。これらはマウス脳に多発性脳腫瘍を形成することから、脳転移開始細胞と命名した。免疫関連分子であるICOSLGは、免疫応答のみならず細胞の浸潤や遊走に関与していることが報告されている。本研究は、脳転移開始細胞がICOSLGを発現することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医学の進歩により、がんの原発巣の制御は改善され生存率は延長している。しかし、脳転移を来した場合は5年生存率12%といまだ予後不良である。脳転移を抑制する治療法はいまだ開発されていない。転移にはがん幹細胞が関与していることが提唱されており、脳転移巣には脳転移開始細胞が存在すると考えられる。本研究成果は、新たな脳転移の治療の分子標的を明らかにした。これまでにない、脳転移を抑制する新しいコンセプトの治療法の開発に広く波及できる。
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