研究課題/領域番号 |
19K18582
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
関井 洋輔 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (70824770)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 夜間多尿 / 動物モデル / マウス / 塩分 / Naトランスポーター / nitric oxide / NCC / 遠位尿細管 / 夜間多尿動物モデル / 時計遺伝子 / 新規動物モデル / 高血圧 |
研究開始時の研究の概要 |
夜間多尿は夜間頻尿になり生活の質を低下させる。既存の治療効果は乏しく、新規の治療戦略が切望されている。 夜間多尿の治療を考える上でモデル動物による基礎実験が欠かせないが、未だ夜間多尿動物モデルは確立されていない。 夜間多尿の原因遺伝子を探索するために、夜間多尿動物モデル群とコントロール群の腎臓の組織を採取し、マイクロアレイで解析を行う。 また、夜間多尿モデルの免疫状態を評価するために様々な免疫担当細胞をコントロール群と比較検討する。 これらの実験により夜間多尿の機序を解明し、夜間多尿の治療戦略につなげる
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研究成果の概要 |
夜間頻尿は下部尿路症状の中で最もQOLを低下させるばかりでなく、生命予後を悪化させるといわれている。夜間頻尿患者の50-80%は夜間多尿であり、夜間多尿の既存の治療効果は限定的であった。夜間多尿の発症機序は十分に解明されておらず、機序解明に適切な動物モデルが切望されてきた。我々は夜間多尿に影響を与える塩分摂取量と老化の要因であるNitric oxide(NO) に着目し世界に先駆けて夜間多尿動物モデルの作成に成功した。さらにこの夜間多尿動物モデルにおいて腎局所のNaトランスポーターが過剰活性化し、ナトリウム排泄の変化により夜間多尿が引き起こされるという機序を解明し報告してきた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
夜間多尿の原因に塩分が関係してるかもしれないことは、近年注目されていた。しかし、その機序は動物モデルが存在せず腎臓内で何が起きているかは全く分かっていなかった。 そこで我々はマウスを用いて、夜間多尿の動物モデルを確立し、腎臓を検討することで Naを再吸収するナトリウムトランスポータが不適切に活性化しており、Naを再吸収してしますことで、非活動期にNaを排泄せざるを得なくなり夜間多尿に至ることを見出してきた。今後、この経路を阻害する物質を投与することで、夜間多尿を改善させることが可能になると考えられる。
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