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サルコイドーシスぶどう膜炎におけるバイオマーカーとしてのmicroRNAの検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K18833
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関山形大学

研究代表者

金子 優  山形大学, 医学部, 講師 (60536952)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードサルコイドーシス / ぶどう膜炎 / microRNA / 眼炎症
研究開始時の研究の概要

サルコイドーシスによるぶどう膜炎の治療はステロイド剤を中心とした免疫抑制剤の局所投与および全身投与であるが、薬剤を減量するにあたり、参考となる血液中バイオマーカーは存在しない。その結果、長期間にわたり薬剤を継続しなければならず、その副作用に苦慮する症例も多く存在する。本研究では、サルコイドーシスぶどう膜炎患者における血液中の炎症関連microRNA(以下、miRNA)の動態を調べることで、この問題点を解決しうるmiRNAの役割を検討し、本疾患における新たなバイオマーカーの構築を目指す。また、これらのmiRNAとぶどう膜炎発症の分子病態との関連の有無についても解析を行う。

研究成果の概要

本研究では、サルコイドーシスぶどう膜炎患者を対象とし、血液中のmicroRNA(miRNA)に関する網羅的な発現解析を行った。有意に発現量の変化がみられたmiRNAのうち、炎症性疾患に関連があるhsa-miR-155-5pが有意に発現低下していた。hsa-miR-155-5pの発現低下は、樹状細胞に関する免疫反応を増強させることで炎症誘発に関連する可能性がある一方、IL-6やTNFαなどの炎症性サイトカインの産生を抑制させるといった逆の働きも報告されている。このmiRNAがサルコイドーシスぶどう膜炎患者の炎症活動性や治療反応におけるバイオマーカーとなる可能性を示すにはさらなる検討が必要である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

サルコイドーシスぶどう膜炎患者の病態を反映するmiRNAを同定することができれば、それらをバイオマーカーとして用いることで、炎症活動性の評価や現在行なっている薬物治療に対する反応性を的確に把握することが可能となり、または治療の標的分子としても期待できる。その結果、今まで長期間にわたり薬剤を継続しなければならなかったサルコイドーシスぶどう膜炎患者において、局所的および全身的副作用が生じるリスクを減らし効率の良い治療を行うことが可能となる。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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