研究課題/領域番号 |
19K18974
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
|
研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
大野 雄太 朝日大学, 歯学部, 助教 (30796644)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 外分泌 / NODマウス / RNA-seq / シェーグレン症候群 / 涙腺 |
研究開始時の研究の概要 |
涙や唾液の分泌、すなわち外分泌がどのような仕組みで行われるのかは未だ不明な点がある。本研究は、外分泌が低下する疾患であるシェーグレン症候群のモデルマウスを用いて、涙腺・唾液腺の遺伝子を発症前後で解析・比較することで、外分泌低下に関わる因子を発見し、外分泌自体の仕組み解明を行うものである。
|
研究成果の概要 |
シェーグレン症候群は、涙や唾液の分泌が低下しドライアイやドライマウスを引き起こす難病である。これまで涙腺や唾液腺における炎症の視点からの研究が数多くされてきたが、治療薬は対症療法にとどまり、抜本的な病態へのアプローチ法の開発が急がれる。 本研究においては、シェーグレン症候群モデルマウスの涙腺を用いて、涙液分泌低下および涙腺炎の発症の前後で網羅的遺伝子発現解析を行い、アルギナーゼ1が発症後に低下していることを見出した。検証の結果、涙腺炎の有無に関わらず、アルギナーゼ1の発現・活性低下が涙液分泌低下につながることを明らかとした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、シェーグレン症候群の研究は炎症の視点からのものがほとんどであった。実際、炎症が関与することは間違いないが、それだけでは涙液や唾液といった外分泌の低下の全てを説明することができなかった。本研究により、アルギナーゼ1という炎症以外の新たな視点をシェーグレン症候群における涙液分泌低下に導入することができた。このアルギナーゼ1を起点とした研究を推進することで、外分泌低下に対する新たな治療ターゲットを見出すことができる可能性がある。
|