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新規骨代謝標的分子α7-nACh受容体の作動機序を基軸とした骨再生技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K19089
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57050:補綴系歯学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

盛林 昭仁  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (10826952)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワードα7ニコチン性アセチルコリン受容体 / 骨芽細胞分化 / 骨組織再生 / 再生歯学
研究開始時の研究の概要

抜歯などによる高度な顎堤吸収は,その後の補綴歯科治療を困難にする。そのため,歯槽骨の吸収を予防,あるいは再生する技術の開発が期待されている。しかしながら,骨代謝の分子機構はいまだ解明されていない点が多く,新たな治療法に繋がる標的分子の探索が盛んに行われている。近年,α7ニコチン性アセチルコリン受容体(α7-nAChR)の骨代謝への関与が報告されたが,α7-nAChRが骨芽細胞分化および骨組織再生に及ぼす影響については明らかにされていない。本研究の目的は,骨芽細胞分化におけるα7-nAChRの関与を明らかにし,この受容体が骨再生治療の新たな標的分子となる可能性を探索することである。

研究成果の概要

α7ニコチン性アセチルコリン受容体(α7-nAChR)は骨芽細胞分化促進に関与していることが明らかとなった。そして,その作用はα7-nAChRの増加によって惹起されている可能性が示唆された。α7-nAChRに作用する試薬は,局所投与にて骨欠損部の骨形成促進作用を示したが,全身投与では全身の骨へ及ぼす影響は少ない可能性が示唆された。以上より,α7-nAChRは骨欠損部における骨再生治療の新たな標的分子として有効である可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

骨代謝には骨芽細胞や破骨細胞以外にも免疫細胞などの様々な細胞が関与している。α7-nAChRは既に免疫反応や破骨細胞分化の制御にも関与することが報告されている。本研究はα7-nAChRが骨芽細胞分化にも関与すること,および,α7-nAChRに作用する試薬の局所投与が骨欠損部において骨形成促進作用を示すことを明らかとした。これらの研究成果は骨代謝機構の解明に新たな知見を与えたと考えられる。そして,この新たな知見は細胞内新規分子機構を標的とした骨代謝制御創薬に結びつく可能性もあり,新規の骨再生促進剤の開発に繋がる可能性も期待できる。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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