研究課題/領域番号 |
19K19585
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 (2023) 同志社女子大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
天野 功士 武庫川女子大学, 看護学部, 講師 (40756194)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 前立腺がん / 前立腺全摘除術 / 自己管理 / QOL / 下部尿路症状 / 尺度開発 / 術後 / 支援プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
前立腺がん術後患者は、90%以上で尿失禁や性機能障害を合併し、改善するまでに約1年を要する。そのため、障害の程度や生活スタイルに合わせた自己管理が求められる。しかし、在院期間の短縮に伴い、入院中に看護師が患者個々に応じた療養指導を行うことは難しく、自己管理スキル向上に向けた支援が課題となっている。本研究は、前立腺がん術後患者の自己管理スキルを高める支援プログラムの開発とその有用性の検討を目的とする。まず、「前立腺がん術後患者用自己管理スキルアセスメントツール」を開発し、作成したツールを用いて自己管理スキルを高める支援プログラムを開発する。支援プログラムを適応し、その効果を測定する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,前立腺がん術後患者用自己管理尺度を活用した「前立腺がん術後患者の自己管理を高める支援プログラム」の開発と,その有用性を検討することであった.ステップ1では,前立腺がん術後患者の症状の経時的経過と関連要因を明らかにするための文献検討を行った.ステップ2では,前立腺がん術後患者の自己管理の様相を明らかにした.ステップ3では,「前立腺がん術後患者用自己管理尺度」を開発し,その尺度を用いた支援プログラムを作成した.今後,引き続き有用性の検討を行うことで、支援プログラムを洗練化し,より効果を高めるためのプログラムにつなげていく.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前立腺がん術後患者にかかわる看護師の課題として、在院期間の短縮により、患者の自己管理の確立に向けた細部にわたる指導を行うことが難しいことがあげられた。そのため、患者は尿失禁などの合併症への対処に戸惑い、再発の不安や経済的な問題を抱えたまま退院している。これらの問題に対して、看護師は、術前早期から患者のニーズに応じた自己管理を支援していく必要がある。しかし、前立腺がん患者の自己管理については明らかにされておらず、具体的な支援方法は不明である。本研究により、患者は術後に生じうる問題に対して、短い入院期間であっても自分に合った自己管理を確立でき、合併症や再発を予防できQOL向上に繋がると考える。
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