研究課題/領域番号 |
19K19761
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
井上 倫恵 (平川) 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (00747389)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 夜間頻尿 / 地域在住高齢女性 / 身体機能 / 身体活動量 / 骨格筋量 / 高齢女性 / 睡眠の質 / 生活の質 / 体組成 / 行動療法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では高齢女性の夜間頻尿に対する包括的な行動療法が生活の質や睡眠の質、身体機能に及ぼす影響について検証する。「夜間頻尿診療ガイドライン」において、夜間頻尿に対する行動療法はまず行うべき治療とされている一方で、夜間頻尿に対する包括的な行動療法の有効性を検証している研究は世界的にみても極めて少ない。本研究によって、夜間頻尿に対する包括的な行動療法のエビデンスが構築されるものと期待される。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、地域在住高齢女性における夜間頻尿と身体機能との関連を検証することを目的とした。 地域在住高齢女性125名を対象とし、過活動膀胱症状スコアを用いて夜間頻尿の有無を評価し、夜間頻尿の有無により、身体活動量、骨格筋量指数、下腿周囲径、握力、歩行速度、片脚立位時間、timed up and go testといった身体機能を比較した。 本研究の結果より、地域在住高齢女性における夜間頻尿には年齢が高齢であることや過活動膀胱症状の自覚的重症度が関連することが示唆された。一方で、夜間頻尿と身体機能については関連を認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果より、地域在住高齢女性における夜間頻尿の有訴率は78.4%と非常に高率であり、夜間頻尿は年齢が高齢であることや過活動膀胱症状の重症度が高いこと関連することが明らかとなった。近年、地域リハビリテーション活動支援事業などおいては主に身体機能に着目したアプローチがなされているが、夜間頻尿や過活動膀胱といった種々の下部尿路症状に対するアプローチは十分になされていないのが現状である。特に高齢女性を対象とした地域リハビリテーション活動支援事業においては、これらの下部尿路症状にも着目したアプローチを取り入れていくことの必要性が推察された。
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