研究課題/領域番号 |
19K21375
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補助金の研究課題番号 |
18H06286 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
千葉 雄太 東北大学, 大学病院, 特任助手 (10821986)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 歯の発生 / エナメル芽細胞 / AmeloD / 内エナメル上皮 / 細胞遊走 / Eカドヘリン / ノックアウトマウス / basic helix-loop-helix / basic-helix-loop-helix / achaete-scute complex like family / bHLH転写因子 / 細胞接着 |
研究開始時の研究の概要 |
歯胚の発生過程においては、複数の遺伝子が制御されることで適切な歯冠・歯根形態が形成される。我々は歯の遺伝子発現ライブラリより新規遺伝子を同定し、AmeloDと命名した。 本研究では、AmeloDの歯の発生における機能解析を行い、歯の形態形成に関わる新規分子機序を解明し、その知見を応用して人工歯胚の効率的な培養法を確立することを目的としている。 研究計画として、AmeloD欠損マウスの表現型解析、およびマウス歯原性上皮細胞株を用いた分子機序解析を行い、AmeloDの歯胚形態形成における役割を明らかとする。さらにマウス歯胚の器官培養系を用いて、AmeloDを利用した歯胚形態制御法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
MyoD,NeuroDといった組織特異的なbasic-Helix-Loop-Helix(bHLH)遺伝子は器官発生に重要な役割を有するが、歯胚に特異的なbHLH遺伝子は報告されていない。 我々は歯胚遺伝子発現ライブラリより新規のbHLH遺伝子を同定し、AmeloDと命名した。我々はAmeloD欠損マウスおよび歯原性上皮細胞を用いた解析を行った結果、AmeloDがエナメル芽細胞前駆細胞である内エナメル上皮に発現し、細胞間結合分子Eカドヘリンの転写抑制を行うことで、細胞遊走能を促進し、歯胚の形態を制御することを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでAmeloD遺伝子の遺伝子座にはAscl5という偽遺伝子が存在していたが、本研究を通して遺伝子の全長を同定し、新規の遺伝子としてGene bankに登録した。今回新規の機能を有する遺伝子が発見されることで、歯の発生と共通の発生開始段階を有する外胚葉性器官との差異が明らかとなり、例えば肺、腎臓、唾液腺などでも同様の新規遺伝子が発見される手がかりとなる。 また、歯の再生医療を構想する上では、人工培養歯胚の形態制御因子としてAmeloDを応用することで、効率的かつ機能的な歯胚培養技術の開発へとつながる可能性を秘めた、生命科学に重要な発見であると言える。
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