研究課題/領域番号 |
19K23092
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 京都ノートルダム女子大学 |
研究代表者 |
Daniel Pearce 京都ノートルダム女子大学, 国際言語文化学部, 講師 (40845088)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 外国語指導助手(ALT) / 複言語教育 / 小学校 / 教材開発 / STEAM / 言語への目覚め活動 / ティーム・ティーチング / 分野横断的学習 / ALT / 小学校外国語教育 / 外国語指導助手 |
研究開始時の研究の概要 |
ALTが持つ言語リソースを把握し教育に還元すべく、本研究では複言語教育的授業の妥当性・実現可能性を検討するため、以下の研究を行う。 1)ALTの使用可能な言語リソースを把握するために調査を行う(大阪府、京都府、神奈川県、山形県、大分県内の複数の市町村を想定している)。 2)学級担任・ALTのニーズ分析調査を行い、実践者と協力して教室内の言語リソースを活かす授業を実践するために必要な研修方法と教材について検討する。 3)言語リソースを活かすための手引き・教材集を作成する。外国語教育関係者が簡単にアクセスまたは共有できるような複数言語教材・手引き等を収集したオンラインデータベースを作成、公開する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、小学校外国語教育を行う際に外国語指導助手(ALT)の言語リソースを最大限に活かすための教材共有のためのデータベースを構築することであった。 成果として、従来「英語のみのリソース」として意識されていたALTの大半は英語・日本語以外の使用できる言語を保持していることを証明した上、多くのALTが小学校外国語教育により多言語を導入したいという意志があることが判明した。 小学校の外国語教室が実は多言語環境であることを把握した上、現役教諭・ALTとともに教材開発を行った。開発した教材の日本語・英語バイリンガルの授業案・資料等を作成して、インターネット上のデータベースにて公開している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外国語教育は英語のみに焦点を当ててきたが、外国語は英語だけではない。実際、学習指導要領解説には「世界には英語以外の言語を話す人々も多い。…世界の人々を理解するには,英語以外の言語を使う人々の日常生活も取り上げることが大切である」(文部科学省、2018)との記述がある。しかし、英語以外の言語を取り上げるのに、その教育的な意義や、言語的多様性に対する理解不足などの障壁がある。 本研究は、従来「英語のみのリソース」として使われてきた外国語指導助手が実は多言語的な存在であると証明した上、彼らの言語を授業に導入するための教材開発と公開を行ったことにより、小学校外国語教育をより豊かにする手段が提供できた。
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