研究課題/領域番号 |
20H00439
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分41:社会経済農学、農業工学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
近藤 直 京都大学, 農学研究科, 教授 (20183353)
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研究分担者 |
鈴木 哲仁 京都大学, 農学研究科, 助教 (00723115)
小川 雄一 京都大学, 農学研究科, 准教授 (20373285)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
45,890千円 (直接経費: 35,300千円、間接経費: 10,590千円)
2022年度: 11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
2021年度: 12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
2020年度: 22,490千円 (直接経費: 17,300千円、間接経費: 5,190千円)
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キーワード | 牛肉生産 / 血中ビタミンA / 精密肥育 / 行動因子 / 畜産 / 霜降り / 精密飼育 / 精密畜産 / 和牛 / ビタミンA濃度 / 牛肉 / 霜降 / ビタミンA / 肥育牛 / 情報化 / データベース / 機械学習 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では消費者の需要と地域や農家の戦略に基づく効率的な肥育技術を確立するため,最重要課題である迅速なビタミンAセンサを開発する。さらに,ビタミンAを初めとして,これまで困難だった頻繁な体温計測やストレス解析の情報を簡易な接触式センサおよびカメラ等から収集し,ディープラーニング等の活用により,ばらつきのある個々の肥育牛の肉体的・精神的健康管理の行えるシステム構築を行う。これにより,海外の「Wagyu」生産との差別化を視野に入れ,多様化する肥育農家に対応できるよう,カスタマイズが可能な「和牛」生産のための技術開発を目指すものである。
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研究成果の概要 |
本課題では目の表面と眼底を同時に撮影できるハンディカメラを試作し,これらの特徴量を説明変数として偏最小二乗回帰によってVAを推定した結果,決定係数R2は 0.71,二乗平均平方根誤差 (RMSE)は,8.75 IU/dL であった。EEMを用いた蛍光情報と化学分析による血中VAの実測値を部分最小二乗法により回帰分析を行うと,R2が0.91となり,RMSEが9.12となる確度で推定が可能であった。 牛の基本情報、健康状態、給餌、環境、運動データなどの入力データと、収量、等級、BMS(脂肪交雑基準)、内臓処理、詳細な品質データなどの出力データを蓄積し,それらの関係を引き続き分析する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肉牛の健康において重要な情報であるVAのモニタリング技術を確立させることが期待されてきた。本課題では最初に非侵襲でVAを推定できるハンディカメラの開発を行った。次に,これまでは血液中のVAを抽出して測定する必要があった測定系において全血を直接測定する新たな技術を開発するなど精密畜産の推進に貢献するものである。
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