研究課題/領域番号 |
20H01711
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 白百合女子大学 (2021-2022) 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 (2020) |
研究代表者 |
涌井 恵 白百合女子大学, 人間総合学部, 准教授 (80332170)
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研究分担者 |
伊藤 崇達 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (70321148)
佐藤 克敏 京都教育大学, 教育学部, 教授 (20310360)
原田 浩司 筑波技術大学, 保健科学部, 客員研究員 (40738168)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 発達障害 / 学び方を学ぶ / 自己調整学習 / アセスメント / 心理尺度 |
研究開始時の研究の概要 |
世界の教育潮流では新しい学力・能力として「学び方を学ぶ 」能力が注目されている。 本研究では、「学び方を学ぶ」能力を、多様な学びのプロセスと主体性をさらに精緻にとらえる独自の概念、「学び方を自ら学ぶ」能力として再定義し、心理面、行動面、環境面を含めた包括的アセスメント法について開発を行うことを目的とする。包括的アセスメント法では、発達障害など認知発達に凸凹のあるプロフィールを持つ者から典型発達児まで、多様で幅広い対象を連続的にカバーできるものを目指す。また、包括的アセスメント法に対応した「学び方を自ら学ぶ」能力の支援方法リストの作成も行う。
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研究実績の概要 |
本研究は、【研究A】「学び方を自ら学ぶ」能力とプロセスの包括的アセスメント法の開発と【研究B】「学び方を自ら学ぶ」能力に関する支援方法リストの作成の2つから構成される。 研究Aでは、自己調整学習に関して、発達障害や学習上の困難を持つ児童生徒を主な対象として、先行研究レビューを行い、現在までの研究の到達点と課題を把握した。これにより「学び方を自ら学ぶ」 能力の概念の検討ができ、アセスメント法における測定要素や支援法の構成要素の検討に資する知見が得られた。また、「学び方を自ら学ぶ」能力についての自己評価式のアセスメント尺度項目の検討に関するデータ収集を行うための研究協力校の選定し、アンケート調査を5校に 実施することができた。 また、先行研究レビューの知見を元に、引き続き「学び方を自ら学ぶ」能力に関するアンケート調査の項目伸び修正を行いアンケートを実施した。そのアンケート調査では、学力テストのデータも協力校1校で収集でき、今後学力と自己調整学習の関係について分析を行う予定である。 研究Bの支援事例からの支援方法の検討については、当初は、新型コロナ感染症対策により出張の制限があり、十分な回数の情報収集ができなかった。その後、研究協力者の事情により低学年のクラスでのデータ収集も行うこととなったが、得られたデータから低学年ならではの特徴が示され、分析を進めている。発達障害児対象の民間指導機関での事例収集については、これを通級指導教室に対象を代えることとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究協力校において、新型コロナ感染症の流行により、学級閉鎖があり、想定していたアンケート調査の実施が中止になった。また、アンケート調査と支援方法の分析を対象を同一にして分析することの有用性が見えてきたので、次年度それについて取り組む予定である。
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今後の研究の推進方策 |
研究協力校において、新型コロナ感染症の流行により、学級閉鎖があり、想定していたアンケート調査の実施が中止になった。また、アンケート調査と支援方法の分析を対象を同一にして分析することの有用性が見えてきたので、来年度にアンケート調査の一部を繰り越して、授業の様子と合わせて分析を行うこととした。
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