研究課題/領域番号 |
20H02990
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39040:植物保護科学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
朽津 和幸 東京理科大学, 創域理工学部生命生物科学科, 教授 (50211884)
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研究分担者 |
倉持 幸司 東京理科大学, 理工学部応用生物科学科, 教授 (90408708)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2021年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2020年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 抵抗性誘導剤 / 植物免疫 / ジャスモン酸 / サリチル酸 / 構造活性相関 / 病虫害耐性 / 作用機構 / エチレン / 灰色カビ病菌 / 殺生菌 / フェニルプロパノイド / 耐病性 / シロイヌナズナ |
研究開始時の研究の概要 |
植物は、病原体の感染、害虫等の食害、傷等に応答して自分の身を守る免疫機構を発達させており、その過程には、植物ホルモンであるジャスモン酸類が関与しています。研究代表者らは、植物の免疫機構を活性化する化合物を選抜する実験系を構築し、植物体内のジャスモン酸の蓄積を高めるという、新規な活性を持つ化合物を発見しました。そこで本研究では、有機化学研究者と連携して関連する化合物を新たに合成し、化合物の構造と活性との相関や化合物の作用機構を明らかにすることを目指します。こうした研究を通して、植物の免疫機構の解明と、新たな植物免疫活性化剤の開発を目指します。
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研究成果の概要 |
シロイヌナズナ幼植物体に処理すると, 一般に拮抗的に作用すると考えられているジャスモン酸(JA)・サリチル酸(SA)の双方の蓄積を誘導し, 下流遺伝子の発現を亢進する化合物を見出した. 時系列トランスクリプトーム解析の結果,JA 経路, SA 経路に加えて, 初期からストレス応答関連遺伝子の発現の遺伝子の発現が誘導されることが明らかとなった. 構造類縁体を系統的に合成し, 構造活性相関解析を進め、標的因子の探索を試みた. シロイヌナズナの成熟個体に経根処理すると, JA マーカー遺伝子の発現が誘導され, 灰色カビ病菌に対する抵抗性が強化された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物ホルモンであるジャスモン酸(JA)・サリチル酸(SA)は、一般に拮抗的に作用すると考えられているが、双方の蓄積を誘導し双方の経路を活性化する化合物を発見した。植物の病虫害抵抗性誘導剤、特化代謝促進剤などのリード化合物や、植物免疫系研究のツールなど、多様な応用の可能性が期待される。
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