研究課題/領域番号 |
20K00756
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 津田塾大学 |
研究代表者 |
星野 徳子 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (70609841)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 第二言語 / 単語認識 / 語彙産出 / 語彙学習 / 語彙アクセス / 類似性 / 事象関連電位 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,第一言語(L1)と第二言語(L2)の語形が類似した3種類の語彙(同根語・言語間同音異義語・和製英語)とL1とL2に語形の類似性がない語彙(非同根語)を学習者がどのように理解し,産出するのかについて事象関連電位を用いて調査することで,L2の語彙知識の発達メカニズムを明らかにし,効果的な語彙指導法を考案する。語彙習得において,外来語,とりわけ和製英語は弊害と見なされる。しかし,L2での語彙産出の難しさは新たに学習した語形の記憶の不完全さに一因があることを考慮する時,外来語や和製英語のL1としての語形をL2の語形の習得に役立てることができれば,L2での語彙産出が容易になるであろう。
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研究実績の概要 |
2023年度は日本語を母語とする英語学習を対象に実施した語彙学習の実験のデータの再分析を行った。この実験では,既に知っている英語の単語に新しい意味を組み合わせて学習する場合と新奇語に同じ意味を組み合わせて学習する場合,どちらの方が難しいかを検証した。その結果,既に知っている英語の単語に新しい意味を組み合わせる場合の方が覚えやすいことが示された。第二言語の語彙学習において,学習者は新しい言語形式(form)に意味(meaning)を結びつけることになるが,新しい言語形式を覚えることが認知的負荷に繋がっていること明らかになった。これは,2024年度に実施予定の欺瞞的同根語(false cognates)を用いた実験に興味深い示唆を与える結果となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
学内業務の関係で十分な研究時間を確保することが難しかったため。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は日本語を母語とする英語学習者を対象として,翻訳認識と翻訳産出の実験を実施する。その際,英語を母語とするスペイン語学習者の実験結果を踏まえ,実験のメインタスクである翻訳認識と翻訳産出に加えて,認知コントロールタスクも含める予定である。
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