研究課題/領域番号 |
20K00988
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
根津 朝彦 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70710044)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 日本ジャーナリスト会議 / 『ジャーナリスト』 / 職能団体 / レッドパージ / 朝鮮戦争 / 東アジア / 『北海道新聞』 / 小林金三 / 吉野源三郎 / 信夫韓一郎 / 民放転身 / 従軍特派記者 / 社是 / 日本新聞協会 / 個人主義 / 「満洲国」建国大学 / 須田禎一 / 『講座・現代ジャーナリズム』 / 新聞労連 |
研究開始時の研究の概要 |
戦後ジャーナリズムにおいて日本ジャーナリスト会議(JCJ)が果たした役割を明らかにする。1955年創設の日本ジャーナリスト会議は戦後ジャーナリズムの中で最も影響力をもった職能団体である。しかし戦後、ジャーナリストの結節点となったJCJは、関係者の通史以外、研究が存在しない。そのためJCJの機関紙『ジャーナリスト』が1955年に刊行されてから1970年代までの同紙と、支部機関紙を主資料にし、JCJの実態と役割を位置づける。
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研究成果の概要 |
1955年に創設された日本ジャーナリスト会議(略称はJCJ)は、戦後ジャーナリズム史の中で影響力をもった職能団体である。初代議長は岩波書店の『世界』編集長の吉野源三郎が務めた。しかしこれまでJCJに対する学術的研究は、関係者の通史以外、存在しなかった。1955年から1970年代までのJCJの機関紙『ジャーナリスト』や関連文献を読み解くことで、日本ジャーナリスト会議の実態とそこに関わる人脈を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本ジャーナリスト会議で主要な役割を果たした人物は、朝鮮戦争下の報道界でレッドパージにあった、ないしはレッドパージの影響を被った記者・報道関係者であった。つまり報道界のレッドパージが、JCJの主要な人脈を形成する大きな契機になったことを明らかにした学術的意義がある。また第2回JCJ賞を授賞した北海道新聞論説委員室を含めて戦後に活躍する多くのジャーナリストが関わるJCJのネットワークと、職能団体が果たした国際交流や市民社会との関わりを位置づけたことに社会的意義が存在する。
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