研究課題/領域番号 |
20K02153
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 共立女子短期大学 |
研究代表者 |
渡辺 明日香 共立女子短期大学, 生活科学科, 教授 (60352746)
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研究分担者 |
山口 景子 名古屋大学, 経済学研究科, 准教授 (40801410)
高橋 聡 関東学院大学, 理工学部, 准教授 (80630897)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ストリートファッション / 流行現象 / デジタル・アーカイブ / 人工知能 / 機械学習 / トレンド・パターン / 東京 / Vogue Archive / 持続可能性 |
研究開始時の研究の概要 |
流行のもつ文化的な側面を維持しつつ、環境や資源の効果的な活用方法を提唱することは、持続可能な社会の実現のための重要な課題である。本研究では、消費者の実態を反映したストリートファッションの写真および、流行の提案側であるファッション雑誌を資料とし、多量のデータを扱うことに長けた人工知能を用いて画像分析を行い、ファッションの生成や受容の仕組みを解明する。1970年代から現在までの約60年間に及ぶファッション画像の定量的な分析の結果、1.人工知能によるトレンド解析手法の確立、2.流行現象の定量的解明、3.将来流行しうる衣服の質的・量的予測が可能となる。
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研究実績の概要 |
1970-2018年の定点観測画像をもとにした284,907点のストリートファッション画像からなるCAT STREET(Takahashi et al.2021)を用い、以下の研究を行なった。 1.2011年から2013年に刊行された7種のファッション雑誌を用い、掲載されたファションが、その後のストリートスナップにどれだけ出現したかを分析した。一致率(照会件数に占める一致件数)を算出した結果、色・柄・ディテールの一致率は高く、丈は低かった。一致率は雑誌ごとに異なり、読者は雑誌から得るファッション情報を選択していることが伺えた。 2.肌見せの流行に着目しファッションの変遷とファッションスタイルの関連を分析した。原宿と渋谷で撮影された1990年から2016年までのストリートスナップ6,114枚を用い、人物の被写面積に対する肌露出の表面積と、肌を露出する身体部位の変遷を可視化した。肌見せを取り入れる程度は年により変化し、肌見せする部位にも変化が見られた。肌を見せる露出レベルによって、被写体のコーディネート特徴を区別できることがわかった。 3. 昨年度から継続して、Cファッション雑誌(Vogue Archive)のデータを用い、テキストマイニングを行なった。年代ごとの代表的なキーワードやセンテンスを抽出し、アイテム、シルエット、カラー、デザイナー名、シーズン等の分析を行ない、ファッション用語、あるいはそれに類する用語の出現傾向、頻度との関連性を確認した。 4. 原宿・渋谷・銀座の街頭で月1回、ストリートファッションの定点調査(年間6000枚程度)を実施した。定点観測の成果は、衣服学会での招待講演で公表した。上記に加え、NHK特番のための浅草ファッションの時代考証、NHKドキュメント20minの番組ための原宿ファッションの変遷の知見を提供した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ファッション雑誌とCAT STREETの分析を進め、学会発表2件、学会招待講演1件、学会誌への論文掲載を行うことができたが、一部未完の紙焼き写真のスキャン作業が残り、CAT STREETのデジタルデータ化を完了させる必要がある。併せて、1939年創刊の装苑の雑誌のデジタルデータ化とVogue Archiveのデータとの比較分析を行うことが未着手であるため、2024年度に完成させる。
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今後の研究の推進方策 |
1.CAT STREETのデジタルデータ化を完了させた上で、先行して行ったDeep learningを用いた解析を再度行い、補完を行う。服装色の分析を進める。 2.Vogue Archive、装苑、このほか1990年代以降の女性ファッション誌に掲載された用語解析を進め、画像データベースCAT STREETの服装アイテムとの関連性、とりわけ、周期性やリバイバルにおける現象の有無を検討する。 以上の結果を国内(日本色彩学会・国際服飾学会等)・海外(IFHE・INFORMS・ICCV)の学会発表、および、論文投稿により公開し、研究の総括を行う。
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