研究課題/領域番号 |
20K03172
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 北海道大学 (2021-2023) 岩手大学 (2020) |
研究代表者 |
江本 理恵 北海道大学, 高等教育推進機構, 教授 (60400181)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | FD / 学修支援システム / FD支援システム / 大学教育 / 教育改善 / 省察 / 学習サイクル / 大学教員 / ICT / 教学マネジメント / 高等教育 / 教育支援システム / LMS |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、高等教育機関における授業改善(教育改善)を推進するために、ICTを活用した教育支援システムを組織的に導入・提供することで、教員の授業(教育活動)がどのように変化するのかを明らかにすることである。 具体的には、岩手大学で平成19年度から本格稼働しているICTを活用した教育支援システム「アイアシスタント」を対象とし、初年度にはログデータと学生による授業アンケートのデータから教員の授業の変化を量的に分析し、2年目には教員に対するヒアリング調査を実施し、質的な分析を行う。3年目には、量的、質的な分析結果を総合的に判断し、変化について考察を行い、成果を公表する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、大学において生成アプローチによるFDを支援するモデルを提案し、それを実践的に評価することである。 第一の研究はシステムの開発を対象としている。開発されたシステムは、多くの学生が一日一回はログインし、約半数の専任教員に活用されるシステムとして組織に浸透させることができた。 第二の研究では、前述のシステムを継続的に利用し続けた教員に対してインタビュー調査を行い、M-GTAの手法で分析を行った。その結果、システムを使うことを受け入れ、持続的に活用し授業改善するようになるプロセスを分析し、日常的な授業改善に活用していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は、大学において生成アプローチによるFDを支援するモデルを提案し、それを実践的に評価することである。それは、大学教員が日々の教育活動の中で教育改善に携わり、自らの教育能力を発達させるFD支援環境の整備の可能性を探ることを目指したものである。 本研究では、学術的には「省察」という概念が大学教員においても有用であることを示したことに意義がある。社会的には、全学的なシステムを活用することにより、比較的多くの教員を対象に生成アプローチによるFDの基盤となる活動を促す可能性を示すことができたという点に意義がある。
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