研究課題/領域番号 |
20K07211
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 京都大学 (2021-2022) 立命館大学 (2020) |
研究代表者 |
平 大樹 京都大学, 医学研究科, 講師 (50636959)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 個別医療 / 薬物動態 / 薬力学 / 遺伝子多型 / ファーマコゲノミクス |
研究開始時の研究の概要 |
薬物の治療効果や副作用の個人差の一部は、薬物を分解する酵素の遺伝子変異が原因となることが知られている。このような遺伝子変異に基づいて薬物の種類や投与量を決定するファーマコゲノミクス (PGx) に関して数多くの臨床研究が行われているものの、臨床での応用は十分に進んでいるとは言い難い。本研究では、鎮痛薬トラマドールや免疫抑制薬アザチオプリンを対象として、実臨床の患者を対象としたPGx検査データベースを用いた解析を行い、日本人における個々の患者に合わせた投与方法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
薬物の治療効果や副作用の個人差の原因として、薬物を分解する酵素や薬物輸送担体の遺伝子変異が知られている。このような遺伝子変異に基づいて薬物の種類や投与量を決定するファーマコゲノミクス (PGx) は勢力的に基礎‐臨床研究が行われているものの、臨床応用は十分に進んでいるとは言い難い。そこで本研究では、研究実施施設で収集しているPGxデータベースを活用し、実臨床における種々の薬物の治療効果や副作用に与える遺伝子多型の影響を解析した。 本研究助成に基づいたPGxデータベースのレトロスペクティブ研究により、鎮痛薬トラマドール及び免疫抑制薬アザチオプリンにおけるPGx検査の寄与に関する重要な知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、薬物の治療効果や副作用の個人差の要因となる薬物代謝酵素の遺伝子多型を解析する事により、個々の患者に最適な薬物療法を提案できるファーマコゲノミクス (PGx) 検査の臨床的有用性を検証した。 実際の臨床現場での鎮痛薬や免疫抑制薬での解析事例を通じて、多様な患者背景を有する患者群であっても、PGx検査により治療効果や副作用発現の先制的な予測が可能となる可能性が示された。これらの研究を更に発展させることにより、副作用発現を制御しながら良好な効果を期待できる薬物療法の確立につながり、副作用に対する治療や過剰投与を回避することによる医療費低減にも繋がる可能性が期待される。
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