研究課題/領域番号 |
20K07642
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
立花 太郎 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 教授 (80311752)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 転移性がん / モノクローナル抗体 / がん |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、すでに樹立に成功した転移性がん細胞表面を特異的に認識する抗体をツールとして利用し、 ①転移能を獲得した時にのみ出現するがん細胞表面分子の同定、 ②転移性がん細胞表面分子の詳細な構造解析、 ③がん細胞転移におけるその細胞表面分子の機能解析、 ④転移性がん細胞特異的モノクローナル抗体を利用したヒトがん担持マウスの治療試験、 ⑤転移がん早期検出系の構築、を行う。
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研究成果の概要 |
本研究ではがん細胞が転移能を獲得した際に細胞表面に出現する構造を同定するため、ヒト骨転移性肺がん細胞を抗原とし、モノクローナル抗体の作製を行った。そして転移能を獲得した肺がん細胞の細胞表面を特異的に認識するモノクローナル抗体を多数樹立した。 次にそれらのモノクローナル抗体を使い、ヒト骨転移性肺がん細胞膜画分抽出液から免疫沈降を行い、抗原の候補となる膜タンパク質を同定した。また、抗体の認識に糖鎖修飾が必須であることを明らかにし、その糖鎖構造を同定した。以上のように各抗体の抗原解析から、転移性がんの診断と治療法に貢献する知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん治療において、転移の早期発見および治療は非常に重要である。がんの転移メカズムの解明や転移マーカーの探索は古くから行われており、一定の成果をあげてきたが、転移性がんを克服できるまでには至っていない。 そこで本研究でがん細胞が転移能を獲得した際に細胞表面に出現する構造を同定するため、ヒト骨転移性肺がん細胞を抗原とし、モノクローナル抗体を作製した。この抗体は転移性がんを特異的に認識し、がん転移の早期発見や治療に大きく貢献することが期待できる。
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