研究課題/領域番号 |
20K09638
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
安達 聡介 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (50613147)
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研究分担者 |
吉原 弘祐 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40547535)
田村 亮 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (70650620)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 卵巣類内膜癌 / 単一細胞シークエンス / 子宮内膜症 / 子宮内膜 / 卵巣癌 |
研究開始時の研究の概要 |
子宮内膜症から卵巣類内膜癌への移行部位に注目して、単一細胞シークエンスを行うことで、内膜症から癌に移行するにつれて蓄積されるゲノム・エピゲノム異常を細胞レベルで明らかにし、卵巣類内膜癌の発症メカニズムを解明する。
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研究成果の概要 |
子宮内膜から子宮内膜症、類内膜癌への進展を検討するために、正常子宮内膜の癌関連遺伝子変異に注目した。32名の女性からサンプリングを行い、891本の腺管を単離し、単一腺管シークエンスを実施した。正常子宮内膜で変異の頻度の高い遺伝子はPIK3CAとKRASで、それぞれ全体の15.6%、10.9%で変異を認めた。各変異アリル頻度は0.5付近に中央値を認め、多くの腺管がモノクローナルな癌関連遺伝子変異を有していた。また、摘出子宮から採取した子宮内膜の位置情報を記録した上で、単一腺管全ゲノムシークエンスを実施し、がん関連遺伝子変異を有する正常子宮内膜腺管は空間的に広がりを持っていることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の対象疾患は女性の命に関わる疾患であるが、治療が奏効してもQOLを低下させてしまうため、予防が重要になる。本研究成果は、子宮内膜症や卵巣類内膜癌の発症予防に貢献でき、女性のQOL向上につながるポテンシャルのある研究である。
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