研究課題/領域番号 |
20K18146
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
大迫 洋一 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60793354)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 膀胱癌 / PHGDH / 治療抵抗性 / セリン / メチル化 |
研究開始時の研究の概要 |
PHGDHは解糖系の基質をセリン合成経路へ変換するが、膀胱癌の臨床統計解析で、PHGDHの発現は悪性度に相関し、更にPHGDHは独立した予後不良因子であることが分かった。一方、PHGDHの遺伝子発現の変化やその制御に関して殆ど知られていない。そこで、膀胱癌におけるPHGDHを標的とした新規治療法の可能性の探索と同時に、PHGDHの発現機序の解明を本研究の目的とした。
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研究成果の概要 |
我々は以前、治療抵抗性癌において解糖系の基質をセリン合成経路へ変換するPHGDHが活性化することを同定し、治療抵抗性の獲得に代謝リプログラミングが寄与することを報告した。一方、膀胱癌の臨床統計解析において、PHGDHの発現は悪性度に相関し、更にPHGDHは独立した予後不良因子であることが判明した。そこで、膀胱癌におけるPHGDHを標的とした新規治療法の可能性の探索と同時に、PHGDHの発現機序の解明を本研究の目的とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は、膀胱癌細胞株を用いて、PHGDHのsi-RNAや阻害剤を投与したところアポトーシスを介した腫瘍抑制効果をin vitro並びにin vivoにおいて示した。更にPHGDHの発現にメチル化が関係していることを初めて示した。これらの結果より、膀胱癌におけるPHGDHを標的とした新規治療の可能性とPHGDHの発現機序の一端を報告することができた。更に、当科で樹立したgemcitabine並びにcisplatin耐性膀胱癌細胞株を調べたところ、それらの耐性細胞においてPHGDHの発現が亢進していることが確認され、膀胱癌の治療抵抗性獲得に代謝リプログラミングが寄与することが示唆された。
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