研究課題/領域番号 |
20K18150
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 自治医科大学 (2021-2022) 和歌山県立医科大学 (2020) |
研究代表者 |
日向 泰樹 自治医科大学, 医学部, 講師 (50741279)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 尿路 / 間葉 / 再生医学 / 間葉細胞 / 可視化 / 上部尿路 / 尿管 / ソノポレーション / 平滑筋 |
研究開始時の研究の概要 |
上部尿路に異常を示す先天性疾患の治療方法の確立に、困難が伴っている。特に上部尿路の低形成に対して、手術治療効果は限定的であり、根本的な間葉層、平滑筋層の再建が求められている。本研究では、尿管の間葉、平滑筋層の分子発生メカニズムの解析に基づき以下の再生医学研究を展開する。 (1)in vivoの尿路系の評価の為、マウス尿路の可視化技術を確立する(2)尿管の未分化間葉細胞を操作し、ソノポレーション法を用いて細胞増殖因子を改変し、胎児を含む尿管の平滑筋層の増殖、修復操作を行う。(3)成体マウスの尿管の異常モデル(結紮モデルなど)で、尿管の修復実験を行う。
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研究成果の概要 |
小児泌尿器科領域において、尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道など)の異常の治療に向けて、尿路系に関する様々な再生医学研究を行った。尿路の状態を解析するための評価系が必要なため、世界で初めてマウスの尿路の評価系を作成した。造影剤などを用いて、マウスの尿道の解剖について報告した。その評価系を用いて、管腔臓器特有の病態としての尿漏出後の上皮、間葉の炎症性変化、引き続く間葉の線維化を引き起こす病態について解明を行いつつある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児泌尿器科領域において、尿路の異常の基礎的なメカニズムの解明についてはエビデンスが不足している状況であり、未だわかっていないことが多い。それを解明するために動物実験を行い、情報を蓄積していく必要がある。本研究では、今まで不明であったマウスの尿路の解剖、評価系を開発した(Scientific Reports 2020 Hyuga et al、及び投稿中)。加えて、手術後合併症の発症機序としての病態予後の解明を行った。管腔臓器特有の病態としての 尿漏出後の病態について解明を行いつつある。
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