研究課題/領域番号 |
20K19625
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 東亜大学 |
研究代表者 |
安方 惇 東亜大学, 人間科学部, 准教授 (20759253)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 出生体重 / 生まれ月 / 運動習慣 / 体力 / 生年月 / 児童 / 体力・運動能力 / 疫学研究 |
研究開始時の研究の概要 |
1980年以降、低出生体重児の出生頻度が急激に増加しており、児童の体力・運動能力は、1985年頃を境に低下し続け、近年横ばい及び向上傾向に転じたが、依然体力水準は低い状態である。低出生体重児は、児童期の体力評価によって劣等感を感じ、将来の体力格差が生じる可能性が考えられる。そこで本研究は、1)福岡市の小学校約8万人の児童を対象に出生体重が体格及び体力テストの結果に及ぼす影響を明らかにする、2)低出生体重児は、生活習慣、運動習慣の改善によって体力が挽回できるか検討する、3)現在の体力テスト評価方法について出生体重などを考慮した新たな体力テスト評価の妥当性を検証することを目的とする。
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研究成果の概要 |
低出生体重時が増加している我が国において体力レベルを調査すること及び体力評価を正確に行うことは運動嫌いを減らし、生活習慣病の改善に繋がる可能性があり、重要なポイントであると考える。 男児において出生体重が児童期における体格と体力・運動能力に影響を及ぼす一要因である可能性が示唆された。特に筋力、走力において小学校の段階では影響が残存している可能性が示唆された。女児においては関連は認められなかった。体力挽回要因についての検討は、運動部活動に所属または身体活動量が多い児童の体力が高いことが示された。特に運動部に新たに参加した児童の体力は高く、元々運動に興味・関心があったことが関係していると思われる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
出生体重の研究は、ヨーロッパを中心とした海外の研究が多く、日本人において同様の結果が得られるのかどうか検討の余地がある。本研究では、男児において出生体重が児童期における体格と体力・運動能力に影響を及ぼす一要因である可能性が示唆された。現行の体力評価は生まれ月の影響も強く残っており、体力の評価方法について今後さらなる検証が必要である。
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