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臓器の恒常性維持と再生におけるYAP活性化の機械的制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K22657
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0702:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
研究機関山口大学

研究代表者

田尾 嘉誉  山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30425417)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードYAP / CODEX法 / Magnetic tweezers法 / YAPレポーターマウス / YAPメカノホメオスターシス / がんの発症・進展 / マルティプレックス・イメージング(CODEX)法 / 臓器ホメオスターシス / イメージング・マスサイトメトリー法 / メカノホメオスターシス
研究開始時の研究の概要

私たちは、転写供役因子YAPによる3D臓器形成・サイズ制御のメカニズムの本質が、臓器とその周囲の細胞外環境間の双方向の力学制御を介した細胞の分化増殖制御による組織の恒常性維持(メカノホメオスターシス)であることを見出した。すなわち、臓器中の幹細胞がその周囲の細胞外環境の硬さなどの力学シグナルに応答して様々な細胞に分化するだけでなく、同じ細胞であり続けるために、逆に細胞外環境の力学特性を一定に保つ。本研究では、①臓器再生時にYAPによるメカノホメオスターシスが、いつ・どの細胞での働きによって、どのような機能を持つのか、②それが再生する臓器と再生しない臓器でどのように異なるかを明らかにする。

研究成果の概要

本研究では、一細胞レベルでのYAP力学的恒常性維持の破綻として がんの発症・進展を理解し、その分子メカニズムの解明を目指した。そのため、次の三つの解析系の解析を進めた。1)YAP活性化の時空間的タンパク解析、2)生体の力学特性、力学応答とYAP活性化との関連性の定量的解析、3)YAP活性化細胞の種類と機能解析。本解析で用いるヒト標本採取については、現在までに30検体の大腸癌標本がすでに得られている。また、本CODEX機材・試薬は本学に搬入済であり、解析に着手している。合わせて、2)、3)に該当する機材とYAPレポーターマウスの作製も進行中である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究でのヒトおよびマウスのがん組織を用いたCODEX法による位置情報を保持した状況で多次元プロテオミクスデータ解析により、公開されている蓄積されたビックデータと比較し、網羅的に解析することで、がん発症、進展過程における微小環境下で一見無秩序に混在するがん細胞群と自己免疫細胞群との空間的分布を数細胞レベルでのYAP活性細胞と隣接相関関係に法則性を見出す。加えて、力学的特性を合わせて解析することで、がん化しやすい微小環境の同定を行う。本研究は、将来的にはそのがん微小環境領域を作り出さない薬剤投与の検討を行う基盤となる研究ある。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-09-29   更新日: 2024-01-30  

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