研究課題/領域番号 |
21J13243
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
門田 圭祐 早稲田大学, 人間科学学術院, 特別研究員(PD)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-28 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
|
キーワード | 手渡し / 会話分析 / マルチモダリティ / 相互行為 |
研究開始時の研究の概要 |
援助が成り立つには、援助者/被援助者が決まる必要がある。それが上手くいかなければ、必要でない人に援助がなされたり、誰も援助を提供しないといった混乱が起きかねない。本研究は、日常生活における援助の基本的な形態である物の手渡しを対象として、渡し手/受け取り手の選択において人々が参照している話し方・動き方の規範(ルール)を明らかにすることを目指す。具体的には、日常生活を収録した映像データから手渡しの事例を集め、コミュニケーションの質的分析手法である会話分析のアプローチに基づきながら、個々の事例を越えて繰り返し見出される話し方・動き方の特徴を、可能なかぎり少数の規範で説明することを目指す。
|
研究実績の概要 |
人々が渡し手の選択において参照している規範(ルール)を明らかにするため、日常生活を収録した映像データから手渡しの事例を集め、コミュニケーションの質的分析手法である会話分析の観点から分析をおこなった。2022年度は、前年度の分析をふまえ、物に届きやすい者と受け取り手に物を渡しやすい者とが異なる事例にも注目しつつ、渡し手選択に注目した分析をさらに進め、渡し手選択の規範の定式化をおこなった。その結果、(1)「物に届きやすい」および(2)「受け取り手に物を渡しやすい」という2つの要件を満たす者が渡し手になるという規範が見出された。さらに、この成果に基づき、「環境のアクセシビリティ」のコンセプトを提案した。これは、「届きやすさ」、「聞こえやすさ」、「見えやすさ」など、会話者と環境との関係において定まる、さまざまな環境の特性を指す。現在は以上の成果をまとめ、国際誌に原著論文として投稿するための作業を進めている。また、当該のコンセプトについて学術集会で報告するとともに、渡し手の選択に加えて、発話のアドレス(会話の中で特定の人に宛てたものとして発話を組み立てること)の問題に援用できる可能性についても発表をおこなった。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|