研究課題/領域番号 |
21K03260
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分11020:幾何学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
谷山 公規 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10247207)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 不変量対の間の関係 / 結び目 / 平面ジェネリックイマージョン / 空間グラフ |
研究開始時の研究の概要 |
グラフを頂点と辺からなる1次元の図形とみて、その3次元空間における形状を、伸縮自在な変形を許容するトポロジーの一分野である結び目理論の観点から研究する。知恵の輪の作り方や解き方などの工学上の応用や、DNAや高分子化合物のように柔軟な物質の研究への応用も視野に入れて研究する。
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研究実績の概要 |
Wを集合とし、eをW上の同値関係とする。X=W/eを同値類集合とする。Yを集合とし、fをXからYへの写像とする。fはWの同値関係eに関する不変量と呼ばれる。例えばWが位相空間の集合、eを同相とすればfは位相不変量、Wを結び目の集合、eを全同位とすればfは結び目不変量である。さらにZを集合とし、gをXからZへの写像とする。このとき、f×gを、XからY×Zへの写像でXの元xをY×Zの元(f(x)、g(x))に写すものと定義する。このとき、不変量fと不変量gの間の関係を、Y×Zの部分集合(f×g)(X)と定義する。 この定義のもので、不変量fと不変量gの間の関係を決定しようという研究は、今まで明示的、意識的になされたことはなかったように思われる。本研究では、fやgとして、結び目の最小交点数・結び目解消数・橋指数・組紐指数・種数・標準種数を考え、これらの間の関係を考察または決定した。 Jを結び目全体の集合とし、eを全同位とすれば、K=J/eは結び目型全体の集合となる。Zを整数全体の集合とし、cを結び目の最小交点数、uを結び目の結び目解消数とする。本研究の一例としてcとuの間の関係(c×u)(K)について述べる。(c×u)(K)は、(0、0)と正の整数の組(x、y)で2xはy-1以下であるもの全ての和集合となる。(0、0)=(c×u)(自明結び目型)であり、(6、2)=(c×u)(スクエア結び目型)=(c×u)(グラニー結び目型)である。これ以外の(c×u)(K)の元は全て素な結び目型の像となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
長年の経験が活かされているため。
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今後の研究の推進方策 |
このまま研究を推進する。
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