研究課題/領域番号 |
21K12754
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90140:医療技術評価学関連
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
村上 雅一 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (40825361)
|
研究分担者 |
家入 里志 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (00363359)
大西 峻 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (10614638)
倉島 庸 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (40374350)
加治 建 久留米大学, 医学部, 教授 (50315420)
山田 耕嗣 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (80528042)
パウデル サシーム 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (80811489)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 小児内視鏡外科手術 / 疾患特異的シミュレータ / シミュレータトレーニング / テレシミュレーション教育 / LPEC / Global Surgery / 鼠径ヘルニア |
研究開始時の研究の概要 |
内視鏡外科手術シミュレータを用いたトレーニングに関する研究は世界的に行われているが、専ら内視鏡外科手術の基本操作のトレーニングを目的とした研究が多い。疾患特異的なシミュレータ作成の試みは多くなく、チェックリストを併用し術者の技量評価を行うシミュレータの報告はない。 実際のLPEC手術で必要な手技を習得でき、またシミュレーション手術とチェックリストによって術者の技量を実際の執刀前に評価できる疾患特異的シミュレータを開発し、若手小児外科医や発展途上国の小児外科医にテレシミュレーション教育を行い、小児内視鏡外科手術の導入及び普及に寄与することを本研究の目的とする。
|
研究実績の概要 |
本研究に先立ち行ったネパールでの小児内視鏡外科手術のニーズアセスメント調査に関する報告は、国際小児内視鏡外科学会の機関紙であるJournal of Laparoendoscopic & Advanced Surgical Techniques誌に掲載され、Global Surgery領域における日本発による初の論文となった。 10kg幼児のCTおよび気腹時の3Dスキャンデータをもとに、小児の狭小な骨盤腔を再現した小児内視鏡外科手術シミュレータを開発した。小児の腹腔鏡下鼠経ヘルニア修復術(LPEC法)は小児内視鏡外科手術の導入となる術式であるが、本シミュレータでLPEC手術のトレーニングができる人口腹壁を再現し、国内でValidation研究を行った。合わせて、本シミュレータで小児内視鏡外科手術の骨盤内での術式を複数トレーニングが行えるように、内容する臓器モデル等についても検討を行っている。 2023年3月にネパール小児外科学会の要望で、現地にてLPECシミュレータを用いたワークショップを開催し、実際の手術指導まで実施した。その後、テレシミュレーションも数回実施した。その結果、ネパールで唯一の国立小児病院であるKanti小児病院とネパール最大の総合病院の一つであるPatan病院でLPEC手術が導入された。ネパールをモデルケースとして、その他の発展途上国でも小児内視鏡外科手術の導入支援を行う予定である。
|