研究課題/領域番号 |
21K16166
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
小豆島 健護 横浜市立大学, 医学部, 助教 (00760381)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 糖尿病性腎臓病 / 脂肪酸酸化 / レニン・アンジオテンシン系 / エネルギー代謝 / アシルカルニチン / レニン-アンジオテンシン系 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,腎臓におけるエネルギー代謝障害,特に脂肪酸酸化障害が慢性腎臓病の進展を促進することが明らかになり,新規の治療標的として注目されている.本研究では,研究代表者が新たに開発した理想的なヒト糖尿病性腎臓病モデルマウスおよびメタボローム解析による網羅的解析手法を駆使して,糖尿病性腎臓病における腎エネルギー代謝の役割の詳細な検討,および腎エネルギー代謝に着目した新規治療法の探索を行う.また,腎生検により得られたヒト腎組織を用いて,ヒト糖尿病性腎臓病における腎エネルギー代謝の意義の検討も行い,糖尿病性腎臓病の新たな病態生理解明および新規治療法開発を目指す.
|
研究成果の概要 |
腎臓のエネルギー代謝障害が慢性腎臓病の進展に関わることが注目されている.本研究は申請者が開発した進行性糖尿病性腎臓病(DKD)モデルマウスを用いて,DKD進展における腎エネルギー代謝障害の病態生理学的意義の解明を目的に行われた.進行性DKDマウスは,ミトコンドリアにおける脂肪酸酸化(FAO)機能を反映する偶数鎖アシルカルニチンが,腎臓において幅広く減少するともに,FAO関連遺伝子が有意に変化していた.これらの変化は,ARBによりに抑制された.本研究結果は,FAO機能障害がDKD進展に関連していることを示唆しており,エネルギー代謝,特にFAOへの介入は,DKDに対する新しい治療候補となり得る.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,腎臓のエネルギー代謝障害が,慢性腎臓病の進展に関わることが報告されているが,これまで糖尿病性腎臓病(DKD)における腎エネルギー代謝に関する報告は少なかった.本研究成果は,腎臓におけるエネルギー代謝の中でも,脂肪酸酸化(FAO)機能障害がDKD進展に関連していることを示唆しており,エネルギー代謝,特にFAOへの介入は,DKDに対する新しい治療候補となり得ることを明らかにした.
|