研究課題/領域番号 |
21K16636
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
比嘉 那優大 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (90792200)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 遺伝子パネル / PDGFRA / EGFR / 遺伝子プロファイル / TERTp / ARID1A / GBM / ゲノム / エピゲノム / 次世代シーケンサー / メチル化解析 |
研究開始時の研究の概要 |
50遺伝子のカスタムパネルを使用し、ゲノム解析を継続する。メチル化パネルに関しては、治療・予後予測因子であるMGMTやG-CIMPを検出し、かつ遺伝子パネルに組み込まれている遺伝子を含む33遺伝子のメチル化パネルを作成した。またメチル化パネルには、他癌でメチル化と予後との相関が報告されている遺伝子やトランスポーターに関係する遺伝子も含んでおり、ゲノム・エピゲノム解析に基づいた遺伝子プロファイルを行い治療反応性や予後予測などの解析を行う予定である。
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研究成果の概要 |
膠芽腫においては、欧米と比較して日本人はEGFR遺伝子変異の割合が低かったが、キナーゼドメインに変異を持つ割合が高いことを明らかにした。またEGFR遺伝子変化をもつ群が予後良好であることを見出した。また、PDGFRA増幅が膠芽腫の独立した予後不良因子であることを見出した。更にMGMTpメチル化と組み合わせることで、予後を層別化できることを発見し、実臨床に役立つ可能性を見出した。これらの知見から、カスタム遺伝子パネル検査を診断に組み込むことで、より高精度な診断が可能となり、予後及び治療反応性を予測する上でも有用であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では膠芽腫において、ドライバー遺伝子のプロファイルとドライバー遺伝子変化がもつ臨床的意義を明らかにした。正確な診断だけでなく患者個別の治療戦略を立てるためにもゲノム解析による日本人特有の遺伝子プロファイリングを明らかにすることは重要である。本研究の知見から、カスタム遺伝子パネル検査を診断に組み込むことで、より高精度な診断が可能となり、予後及び治療反応性を予測する上でも有用であった。
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