がん薬物療法による末梢神経障害に関わる遺伝的背景

• 研究課題/領域番号: 22590500
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 応用薬理学
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 満間 綾子 名古屋大学, 医学系研究科, 講師 (10467326)
• 研究分担者: 安藤 雄一 名古屋大学, 医学部附属病院, 教授 (10360083) ; 澤木 正孝 名古屋大学, 医学系研究科, 特任講師 (20402597)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• 研究課題ステータス: 完了 (2012年度)
• 配分額: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2012年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2011年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2010年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
• キーワード: がん化学療法 / 医薬品副作用 / 遺伝子多型

研究概要

がん薬物療法において、有害事象が重篤な場合、治療の遂行が不可能となり、治療効果の妨げとなる。進行大腸がん治療のキードラッグであるオキサリプラチンによる末梢神経障害は、蓄積性で投与用量規定因子となる。日本人患者を対象とした解析により、オキサリプラチンの代謝と関わる遺伝子多型が末梢神経障害の発現と関連する結果を得た。このことは今後の個別化治療につながる可能性がある。また、海外からの報告と比較して人種差が生じていることも明らかとなった。

研究成果

• [雑誌論文] Association between severe toxicity of nilotinib and UGT1A1 polymorphisms in Japanese patients with chronic myelogenous leukemia (2013)
  • 著者名/発表者名: Takashi Shibata, Yosuke Minami, Ayako Mitsuma, Sachi Morita, Megumi Inoue, Tomoya Shimokata, Mihoko Sugishita, Tomoyo Oguri, Tomoki Naoe, Yuichi Ando
  • 雑誌名: International Journal of Clinical Oncology 巻: (in press) 号: 2 ページ: 391-396
  • DOI: 10.1007/s10147-013-0562-5
  • 査読あり
• [雑誌論文] Genetic polymorphisms associated with oxaliplatin-induced peripheral neurotoxicity in Japanese patients with colorectal cancer (2013)
  • 著者名/発表者名: Tomoyo Oguri, Ayako Mitsuma, Megumi Inada-Inoue, Sachi Morita, Takashi Shibata, Tomoya Shimokata, Mihoko Sugishita, Goro Nakayama, Keisuke Uehara, Yoshinori Hasegawa, Yuichi Ando
  • 雑誌名: Int J Clin Pharmacol Ther 巻: 51 ページ: 475-481
  • 査読あり
• [雑誌論文] 特集:癌化学療法に伴う神経障害性疼痛-最近の研究動向 臨床現場からの情報発信:「オキサリプラチンによる末梢神経障害の遺伝的背景」 (2013)
  • 著者名/発表者名: 満間綾子、安藤雄一
  • 雑誌名: 日本薬理学会誌 巻: vol.141 No.2 ページ: 62-65
• [雑誌論文] 臨床現場からの情報発信 オキサリプラチンによる末梢神経障害の遺伝的背景 (2013)
  • 著者名/発表者名: 満間綾子、安藤雄一
  • 雑誌名: 日本薬理学会誌 巻: 141巻 ページ: 62-65
  • NAID: 10031147608
• [雑誌論文] Genetic polymorphisms associated with oxaliplatin-induced peripheral neurotoxicity in Japanese patients with colorectal cancer (2013)
  • 著者名/発表者名: 小栗 知世、満間綾子、安藤雄一他
  • 雑誌名: International Journal of Clinical Pharmacolgy and Therapeutics 巻: 51
  • 査読あり
• [雑誌論文] がん化学療法におけるpharmacogenomics研究の現状と問題点 (2012)
  • 著者名/発表者名: 満間綾子、安藤雄一
  • 雑誌名: 血液内科 巻: vol.64 No.1 ページ: 106-114
  • NAID: 40019197402
• [雑誌論文] 最新の治療:外来化学療法 (2011)
  • 著者名/発表者名: 安藤雄一
  • 雑誌名: 現代医学 巻: 59(2) ページ: 279-284
  • NAID: 40019177434
• [雑誌論文] Associations between oxaliplatin-induced peripheral neuropathy and polymorphisms of the ERCC1 and GSTP1 genes (2010)
  • 著者名/発表者名: Megumi Inada, Mitsuo Sato, Sachi Morita, Koichi Kitagawa, Kenji Kawada, Ayako Mitsuma, Masataka Sawaki, Ken-ichi Fujita, Yuichi Ando
  • 雑誌名: Int J Clin Pharmacol Ther 巻: 48 ページ: 729-734
  • 査読あり
• [雑誌論文] 特集PK-PDとPGxの最前線 「がん分子標的薬のPK-PDとPGx」 (2010)
  • 著者名/発表者名: 満間綾子、安藤雄一
  • 雑誌名: 月刊薬事 巻: vol.52 No.4 ページ: 39-46
• [雑誌論文] Association between oxaliplatin-induced peripheral neuropathy and poly morphisms of the ERCC1 and GSTP1 genes. (2010)
  • 著者名/発表者名: 稲田めぐみ, 満間綾子, 澤木正孝, 安藤雄一, 他
  • 雑誌名: International Journal of Clinical Pharmacology and Therapeutice 巻: 48 ページ: 729-734
  • 査読あり
• [雑誌論文] The feasibility study of docetaxel in patients with anaplastic thyroid cancer. (2010)
  • 著者名/発表者名: 河田健司, 満間綾子, 澤木正孝, 安藤雄一, 他
  • 雑誌名: Japanese Journal of Clinical Oncology 巻: 40 ページ: 596-599
  • 査読あり
• [学会発表] シンポジウム癌化学療法に伴う神経障害性疼痛-最近の研究動向「オキサリプラチンによる末梢神経障害の遺伝的背景」 (2012)
  • 著者名/発表者名: 安藤雄一
  • 学会等名: 第85回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 国立京都国際会館(京都府)
  • 年月日: 2012-03-16
• [学会発表] 慢性骨髄性白血病におけるニロチニブの副作用とUGT1A1遺伝子多型に関する研究 (2012)
  • 著者名/発表者名: 柴田剛志, 満間綾子, 南陽介, 森田佐知, 井上めぐみ, 小栗知世, 下方智也, 杉下美保子, 直江知樹, 安藤雄一
  • 学会等名: 第50回日本癌治療学会学術集会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] 進行大腸癌患者に対するオキサリプラチン治療による慢性末梢神経障害と薬理ゲノム学 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小栗 知世, 森田 佐知, 柴田 剛志, 井上 めぐみ, 下方 智也, 満間 綾子, 安藤 雄一
  • 学会等名: 第71回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] Peripheral neuropathy induced by oxaliplatin is associated with genetic polymorphisms (2012)
  • 著者名/発表者名: Ayako Mitsuma, Tomoyo Oguri, Megumi Inada, Yuichi Ando
  • 学会等名: 22nd Meeting of the European Neurological Society
  • 発表場所: Prague, Czech Republic
• [学会発表] オキサリプラチンによる末梢神経障害の遺伝的背景.癌化学療法に伴う神経障害性疼痛-最近の研究動向 (2012)
  • 著者名/発表者名: 安藤雄一
  • 学会等名: 第85回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] Peripheral neuropathy induced by oxaliplatin is associated with genetic polymorphisms (2012)
  • 著者名/発表者名: 満間綾子、安藤雄一他
  • 学会等名: 22nd Meeting of the European Neurological Society
  • 発表場所: プラハ (チェコ共和国）
• [学会発表] 進行大腸癌患者に対するオキサリプラチン治療による慢性末梢神経障害と薬理ゲノム学 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小栗 知世、満間綾子、安藤雄一他
  • 学会等名: 第71回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: ロイトン札幌、札幌市教育文化会館、さっぽろ芸文館、札幌市民ホール （札幌市）
• [学会発表] 進行大腸がん患者におけるmFOLFOX6療法の有害事象と遺伝子多型の検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 満開綾子、稲田めぐみ、安藤雄一, 他
  • 学会等名: 第32回日本臨床薬理学会年会
  • 発表場所: アクトシティ浜松(静岡県)
  • 年月日: 2011-12-02
• [学会発表] 進行大腸がん患者におけるmFOLFOX6 療法の有害事象と遺伝子多型の検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 満間綾子, 稲田 めぐみ, 柴田 剛志, 森田 佐知, 下方 智也, 杉下 美保子, 村崎 由佳, 安藤 雄一
  • 学会等名: 第32回日本臨床薬理学会年会
  • 発表場所: 浜松
  • 年月日: 2011-12-01
• [学会発表] 外来化学療法における過敏症対策とその検証 (2011)
  • 著者名/発表者名: 幸本ゆき、安藤雄一, 他
  • 学会等名: 第49回日本癌治療学会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場(愛知県)
  • 年月日: 2011-10-28
• [学会発表] 大学病院でのニーズに即した化学療法部の取り組み (2010)
  • 著者名/発表者名: 満間綾子, 澤木正孝, 安藤雄一, 他
  • 学会等名: 第48回日本癌治療学会学術集会
  • 発表場所: 京都市国立京都国際会館
  • 年月日: 2010-10-28
• [図書] がん診療のサポーティブケアガイド 起こりうる症状・有害事象へのトータルマネジメント.安藤雄一 (2010)
  • 著者名/発表者名: 満間綾子,安藤雄一 他
  • 総ページ数: 247
  • 出版者: 文光堂
• [図書] パクリタキセル.抗悪性腫瘍薬コンサルトブック.(南博信編) (2010)
  • 著者名/発表者名: 満間綾子,安藤雄一
  • 出版者: 南江堂
• [図書] 抗悪性腫瘍薬コンサルトブック薬理学的特性に基づく治療 「パクリタキセル」 (2010)
  • 著者名/発表者名: 満間綾子, 安藤雄一
  • 出版者: 南江堂
• [図書] EBMがん化学療法・分子標的治療法「塩酸イリノテカン投与時にUGTIAI遺伝子多型のチェックは必要か?」 (2010)
  • 著者名/発表者名: 満間綾子, 安藤雄一
  • 出版者: 中外医学社ら