研究課題/領域番号 |
22K16915
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
實川 純人 札幌医科大学, 医学部, 助教 (80706549)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | RSウイルス / 急性中耳炎 / 急性副鼻腔炎 / アデノイド |
研究開始時の研究の概要 |
小児急性中耳炎・副鼻腔炎は、その主要起因菌であるインフルエンザ菌と肺炎球菌に対するワクチン定期接種導入以後も小児における重要な感染症である。抗菌薬使用ガイドラインの作成・計画的ワクチン導入の効果によって、治療・予防戦略に変化がみられる一方で、反復・難治化する症例も少なくない。 今回、呼吸器感染症ウイルスが上気道感染することによって及ぼす影響について検討する。 ウイルス感染が細菌感染に及ぼす影響、そして寄宿細胞に及ぼす影響の大きく2つの視点から分子生物学的検討を行う。そして小児上気道感染症に対する新たな治療標的を見出すことを最終目的とする。
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研究成果の概要 |
小児急性中耳炎・副鼻腔炎は、抗菌薬使用ガイドラインの作成・計画的ワクチン導入の効果によって、治療・予防戦略に変化がみられる一方で、反復・難治化する症例も少なくない。今回、ウイルス感染が細菌感染に及ぼす影響、宿主細胞に及ぼす影響の大きく2つの視点から分子生物学的検討を行った。小児咽頭扁桃組織から作成した上皮細胞を用いて、単層培養においてRSウイルス(RSV)、ライノウイルス、パラインフルエンザウイルスを感染させてRNA sequence解析を行った。RSVの定量系としてプラークアッセイ法の改良に関わり、Journal of virological methodに報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子供における感染症がどのように生じるのかを詳しく、科学的に解明することは、有効な治療法を開発するために不可欠です。幼少期に感染する感染症のほとんどがウイルス性感染症であり、ほぼ全ての幼児が感染しますが、何度も感染したり、治療に難渋する幼児もおり、感染後の病態に個人差がかかわることも知られていますが、その原因は不明です。ウイルスとヒト細胞の間にどのような関係があるのかについて手術によって得られた組織から作成した細胞を用いてウイルス感染後の反応をRNAsequenceという解析技術を用いて解析しました。本研究では、感染からその後に生じる炎症反応がウイルスによってどのように異なるかを解明しました。
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