研究課題/領域番号 |
23501216
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学
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研究機関 | 昭和女子大学 |
研究代表者 |
武田 昭子 昭和女子大学, 生活機構研究科, 教授 (50124326)
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連携研究者 |
土谷 信高 岩手大学, 教育学部, 教授 (50192646)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2013年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2011年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 漆工品の編年 / 下地調整技法 / 文化財学的手法 / 岩石鉱物学的手法 / 舶載漆器 / 中世漆工技術 / 彫漆器 / 漆文化 / 大量生産 / 中世大陸製漆器 / 中世列島内製造漆器 / 漆器塗膜構造 / 岩石・鉱物学的知見 / 中世 |
研究概要 |
中世東アジアの漆に関する物質文化交流解明を目的とする本研究では、大陸伝来漆器と列島内中世漆器等の下地調整技法に着目した塗膜断面構造解析を実施した。 その結果、伝来漆器では下地調整に際し砂と結合剤(膠、漆)を選択的に用いていた。同様の下地調整技法で製作された漆器は列島内の中世城館跡からも検出され、同時に火山灰や炭粉を用いた漆器も確認された。これらの下地結合剤及び混和材の調査結果から、中世漆器を大陸産と列島内産とに分類できる可能性が高いことが示され、又、下地断面鉱物混和材と現在使用の地粉粒度比較を通して、江戸時代に現代とほぼ同じ粒度の整った地粉が開発され、今に至る漆工技術が確立されたことを確認した。
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