研究課題
基盤研究(C)
1.関孝和は江戸時代の日本の数学者で,世界的で初めて所謂,終結式と行列式の研究をしたことで知られる.これらの業績は解伏題之法や大成算経に見出される.最近,算学玄訓という解伏題之法の異本が発見され,これらから我々は彼の行列式の発見の過程を追うことができる.2.関孝和は括用算法に書かれているように,所謂エイトケン加速法により円周率の計算をして3.14159265359微弱という数値を得た.建部賢弘は綴術算経,不休綴術,弧背截約集にあるように,円周率の異なる計算法を発見し40桁より少し大きな桁まで正しい数値を得ている.我々は彼の円周率計算法「累遍増約術」の発見の過程を追うことができる.
すべて 2014 2013 2012 2011 その他
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (28件) (うち招待講演 5件)
京都大学数理解析研究所講究録別冊
巻: 未定
“Seki, Founder of Modern Mathematics in Japan” A Commemoration on Tercentenary, Ser. Springer Proceedings in Mathematics & Statistics, Vol. 39, Knonloch E., Komatsu H., Liu D.(Eds)
巻: 39 ページ: 3-20
京都大学数理解析研究所講究録(『大成算経』の数学的・歴史的研究)
巻: 1831
京都大学数理解析研究所講究録
九州数学史シンポジウム 講演集
巻: 1 ページ: 73-80
巻: 1739. ページ: 21-36