研究課題/領域番号 |
23K22320
|
補助金の研究課題番号 |
22H01049 (2022-2023)
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
|
研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
山下 英明 東京都立大学, 経営学研究科, 教授 (30200687)
|
研究分担者 |
松田 岳士 東京都立大学, 大学教育センター, 教授 (90406835)
林 祐司 東京都立大学, 大学教育センター, 教授 (40464523)
近藤 伸彦 東京都立大学, 大学教育センター, 准教授 (10534612)
岡田 有司 東京都立大学, 大学教育センター, 准教授 (10584071)
椿本 弥生 東京都立大学, 大学教育センター, 准教授 (40508397)
松河 秀哉 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 講師 (50379111)
渡辺 雄貴 東京理科大学, 教育支援機構, 教授 (50570090)
立石 慎治 筑波大学, 図書館情報メディア系, 助教 (00598534)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
配分額 *注記 |
15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
2025年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
|
キーワード | ジェネリックスキル / 講義型授業 / 学習評価 / 授業設計 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、講義型授業におけるジェネリックスキル(汎用的に有用な能力)の育成・評価のための汎用的な知見とメソッドの確立をめざす。 まず、講義型授業においてスキル成長のきっかけとなる学習活動がどのようなものであるかを専門分野ごとに分析したうえで、各学習活動に応じたスキル評価方法の指針を作成し、講義型授業においてスキルの育成・評価を授業に埋め込むための仮説を設定する。この仮説は、調査および各研究者の授業実践と検証を繰り返すことにより継続的に形成・改善する。最終的には、これに基づき講義型授業におけるスキル育成・評価を広く推進するための授業設計ガイドを作成する。
|
研究実績の概要 |
2023年度は、まず、スキルの成長を誘発するトリガーとなる学習活動の実態の調査として2022年度に実施した、多様な学生に対するアンケート(どのような専門授業において、またその講義内のどのような経験によって、どのようにジェネリックスキルが向上したのかについての調査)の結果、および、アンケートにおいて代表的・特徴的と思われる回答をした回答者を対象に実施した半構造化インタビューをもとに、学習活動においてスキル成長を促した詳細な状況等について分析を行った。 次いで、さまざまなジェネリックスキルの育成目標を学位プログラムレベルの学修成果へ落とし込むことと、これを個々の授業における学習目標、それを達成させるための学習活動と、およびその評価方法を総合的に検討するためのフレームワークについて、アセスメントプランに係る諸議論などをふまえつつ、データサイエンス、キャリア教育、教育工学の3つの分野を対象にその検討を進めた。ここでは、ジェネリックスキルのうち「論理的思考力」「問題解決力」の2つに絞って検討を行った。これにより、ジェネリックスキルを分野の文脈のもとで個々の講義型授業に結びつけるための授業設計のデザイン原則をまとめるための有用な議論を進めることができた。 これらをもとに、2023年度後半には、各研究者がこのフレームワークに則って担当授業を再設計して2024年度シラバスを作成し、2024年度の授業実践研究のための準備を整えた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の年度計画に即して、おおよそ想定していた進度で研究を進めることができた。
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度は、研究代表者・分担者の担当する授業において、授業実践研究を行う。「研究実績の概要」にも述べたように、2023年度に検討し仮構築した、ジェネリックスキルを分野の文脈のもとで個々の講義型授業に結びつけるためのフレームワークに基づき、研究代表者・分担者がそれぞれ担当授業を再設計して2024年度シラバスを作成しているため、このシラバスに則って授業を実践する。まずは前期の授業について実践を行い、「講義型授業におけるジェネリックスキル育成と評価」という研究目的において、本フレームワークによる授業設計がどのように寄与したかについて、各授業における学習成果物や学生に対する調査をもとに形成的な評価を行う予定である。この結果をふまえて、必要に応じて後期の授業計画にフィードバックし、後期の授業実践を進める。後期の授業終了後には、同様に形成的評価を行い、本フレームワークの改善を試みる計画である。
|