研究課題/領域番号 |
24617007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
鈴木 繁夫 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (50162946)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2012年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ミルトン / 離婚 / 結婚愛 / 家族法 / 性格不一致 / 聖書釈義 / グロティウス / 聖愛 / 誤解釈 / 結婚 / 再婚 / Reformatio Legum / 性格一致 / 創造的摸倣 / 破綻主義 / 誤訳 / ブツァー |
研究成果の概要 |
性格が不一致ならそれは神が原初において定めた結婚の本義に反するので離婚は許されるべきだと17世紀の英国人ミルトンは主張しているが、その主張は、聖書解釈を支える聖愛原則を柔軟に適用し、神学者の記述や市民法の文言を意図的に改ざんして導き出されている。 性格不一致ゆえに離婚可能という現代の考え方の近代的な起源はミルトンに遡れるが、その考え方にはそもそもこのような不実が含まれている。また、こうした離婚事由が1960年代の家族法では認められるようになったが、それは多様化した個人の価値観に対応するための公共的理性の回答であり、離婚可能の議論にまとわりついていた宗教的理由付けとは無関係に成立している。
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