研究課題
基盤研究(A)
真核生物では有性生殖が一般的であるが、モデル線虫C.エレガンスの近縁種のDiploscapter corontusは単為生殖を示す。雄も精子も観察されず、減数分裂は不完全である。単為生殖のゲノム基盤を明らかにするために、この線虫の比較ゲノム解析を行った。得られた170Mbpのドラフトゲノム配列は、ほぼ90%が平均5.7%ヘテロ接合性を示す相同対を構成し、二倍体ゲノムに対応すると考えられた。半数体相当ゲノムは染色体1本であった。C.エレガンスとの比較から、性決定や減数分裂に関わる遺伝子の欠損や異常が見られ、特にrec-8など減数分裂kleisinの欠損は単為生殖機構に関わる可能性が考えられた。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 備考 (3件)
RNA
巻: 22(7) 号: 7 ページ: 1099-106
10.1261/rna.054239.115
Dev Biol.
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10.1016/j.ydbio.2015.01.010
http://nematode.lab.nig.ac.jp/d_coronatus/
http://nematode.lab.nig.ac.jp/