| 研究課題/領域番号 |
25292162
|
|---|
| 研究種目 |
基盤研究(B)
|
| 配分区分 | 一部基金 |
|---|
| 応募区分 | 一般 |
|---|
| 研究分野 |
動物生産科学
|
|---|
| 研究機関 | 九州大学 |
|---|
研究代表者 |
後藤 貴文 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (70294907)
|
|---|
| 研究協力者 |
髙橋 秀之
アルブレヒト エルケ
マーク シュテファン
プファフル ミヒャエル
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
| 研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
|
| 配分額 *注記 |
19,370千円 (直接経費: 14,900千円、間接経費: 4,470千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2015年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2014年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2013年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
|
|---|
| キーワード | 代謝プログラミング / 牛 / 効率的飼養 / 粗飼料肥育 / 畜産学 / ウシ / 栄養・飼料 / 栄養 / 動物生産 |
|---|
| 研究成果の概要 |
近年、胎児期から生後の初期成長期の各臓器の形成・成熟の感受性の高い、いわゆる可塑性の高い時期の栄養環境により、その後の動物体の代謝システム、特に肝臓、骨格筋および脂肪組織の代謝に多大な影響を及ぼすことが報告されている。エピジェネティクス研究と関連して代謝プログラミングとも呼ばれる。黒毛和種において胎児期プログラミング効果についてDOHaD現象と同様、妊娠期の栄養の制限により、肥満体質になる可能性の一端が示された。初期成長期プログラミング効果については、初期成長期の栄養は、特に骨格筋の形態学的、生理学及び種々の因子の分子生物学的な変化を肥育期に及ぼし、産肉性性大きく影響することが示唆された。
|
| 研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の学術的意義や社会的意義として、①エピジェネティクスの応用: 代謝プログラミングは、エピジェネティクスの概念を基盤として、遺伝子の発現を栄養によって調整する技術であり、黒毛和牛の肉質や体質に長期的な影響を与えることができるメカニズムの一端を解明したこと。次に②本研究課題から開発される飼養技術により、輸入飼料に過度に依存しない、国土の植物資源を活用した革新的な飼養システムの構築が可能となることを証明したこと。それは環境負荷を軽減し、持続可能な和牛肉生産を可能とすることになる。このように本研究成果は、科学的な革新と持続可能な農業の両立を目指す重要な取り組みとして意義がある。
|
