感性評価のための時系列解析手法の構築

• 研究課題/領域番号: 25330330
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 感性情報学
• 研究機関: 金沢工業大学
• 研究代表者: 松下 裕 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 准教授 (60393568)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2014年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円); 2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
• キーワード: 感性情報 / 感性計測評価 / 時系列解析 / 動画像 / 感性情報学

研究成果の概要

本研究の目的は動画像評価において意識構造を把握できる時系列解析手法を構築することである．まず，評価に対してショット間の相互作用が重要になり得るので，重み付き加法形モデル（ある定数のべきで表される係数を持つ自己回帰モデルに対応）の適用条件を導出する．これは外延構造の一般化によって行われるため，任意有限個のショットから成るシーンの選好比較に本モデルを適用するときの妥当性を検証できる．次に，複数回のショット交錯を有するシーンにおいて，各回のショット交錯が視聴者の退屈感に与える影響を時系列解析によって考察する．退屈感が急激に上昇する被験者では過去のショット交錯がこの上昇に寄与していることが示唆される．

研究成果

• [雑誌論文] Generalization of extensive structures and its representation. (2014)
  • 著者名/発表者名: Yutaka Matsushita
  • 雑誌名: Journel of Mathematical Psychology 巻: 62-63 ページ: 16-21
  • DOI: 10.1016/j.jmp.2014.09.005
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [学会発表] Axiomatization of a weighted additive model with the weight dependent on returns (2016)
  • 著者名/発表者名: Yutaka Matsushita
  • 学会等名: International Congress of Psychology
  • 発表場所: PACIFICO Yokohama (横浜)
  • 年月日: 2016-07-24
• [学会発表] Axiomatization of a utility model reflecting impatience dependent on the magnitude of returns (2016)
  • 著者名/発表者名: Yutaka Matsushita
  • 学会等名: European Mathematical Psychology Group
  • 発表場所: University of Copenhagen (Denmark Copenhagen)
  • 年月日: 2016-06-20
• [学会発表] A generalized extensive structure with a right action of interest rates (2015)
  • 著者名/発表者名: Yutaka Matsushita
  • 学会等名: European Mathematical Psychology Group
  • 発表場所: University of Padova (Padova Italy)
  • 年月日: 2015-09-01
  • 国際学会
• [学会発表] 東京オリンピック招致プロモーションビデオにおける2種類のカットの交錯が与える心理効果 (2015)
  • 著者名/発表者名: 松下 裕，伊藤 駿
  • 学会等名: 映像情報メディア学会
  • 発表場所: 東京理科大学 (東京都葛飾区)
  • 年月日: 2015-08-26
• [学会発表] アニメーション刺激を用いた都市景観評価の時系列解析－スカイライン波形のスペクトル解析－ (2014)
  • 著者名/発表者名: 松下 裕
  • 学会等名: 日本建築学会
  • 発表場所: 神戸大学（兵庫県神戸市）
  • 年月日: 2014-09-12 – 2014-09-14
• [学会発表] Idempotent bisymmetric structure with unrestricted solvability and a different type of Archimedean axiom (2014)
  • 著者名/発表者名: Yutaka Matsushita
  • 学会等名: European Mathematical Psychology Group
  • 発表場所: University of Tuebingen （Tuebingen, Germany)
  • 年月日: 2014-07-30 – 2014-08-01
• [学会発表] Extensive Structureの一般化と重み付き加法形モデル (2014)
  • 著者名/発表者名: 松下 裕
  • 学会等名: 日本心理学会
  • 発表場所: 京都市 同志社大学
  • 招待講演
• [学会発表] アニメーション刺激を用いた都市景観評価の時系列解析‐屋根形状が作るスカイラインの影響‐
  • 著者名/発表者名: 松下 裕
  • 学会等名: 日本知能情報ファジィ学会
  • 発表場所: 大阪府枚方市 大阪国際大学
• [備考] 松下 裕
  • URL: http://www2.kanazawa-it.ac.jp/matsulab/link/matsulab_tea.html