研究課題
基盤研究(C)
新規合成KSP阻害剤のうち、in vitroヒト卵巣がん細胞増殖抑制力価が最も高かったKPYB10602をKSP阻害剤として用いた。本剤はpaclitaxelに比べ低いものの、carboplatinに比べ高いin vitro増殖抑制を示した。また担がんマウス腫瘍体積の増大を有意に抑制し、かつ微小管阻害薬にみられる歩行障害を示さなかった。本剤は、securinの発現増大を伴ってM期の割合を増やし、下流の活性酸素発生を増加、Bax発現、およびカスパーゼ活性を介してアポトーシス誘導、抗腫瘍効果を示すことが明らかとなった。本研究で新規合成KSP阻害剤が、副作用の少ない抗がん剤になる可能性が示唆された。
すべて 2016 2015 2013 その他
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (7件) 図書 (1件) 備考 (1件)
Biochem. Biophys. Res. Commun.
巻: 463 号: 3 ページ: 222-228
10.1016/j.bbrc.2015.05.029
http://www.marianna-u.ac.jp/