研究成果の概要 |
大腸癌細胞株HT29にmiRNA302s,369sを過剰発現させるとES細胞様の細胞塊を形成し、増殖能低下、抗癌剤感受性改善を認めた。また遺伝子発現解析では癌関連遺伝子CDK2,CMYCの発現低下、分化関連遺伝子MUC2,VILLINの発現変化を認めた。これらはエピゲノム関連遺伝子AOF1,MECP1/2の発現低下を伴う、グローバルな脱メチル化を認めた。IN VIVO実験ではこれらのmiRNAs投与群では抗腫瘍増殖効果を認め、細胞実験と同様の遺伝子発現変化を認め、ヒストン修飾の変化を伴っていた。miRNA302s、369sによるエピゲノム変化を伴う“癌リプログラミング”の有用性を示した。
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