研究分担者 |
森 忠次 岡山大学, 工学部, 教授 (00025850)
八村 広三郎 京都大学, 情報処理教育センター, 助教授 (70124229)
長尾 真 京都大学, 工学部, 教授 (30025960)
中山 和彦 筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (50091913)
池辺 八洲彦 筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (10114034)
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配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1985年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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研究概要 |
テレビ画像による三次元測定システムの開発研究は, 二方向からの画像から奥行情報を抽出しようとするもので, 現在までに応用されてきた地上写真測量分野にも応用できるものである. また, 記録媒体が写真でなく, データのため, データ転送に十分配慮すれば, 変質がない高速処理が期待できる特徴を含んでいる. また, 最近の大容量画像データにも対応がつくように光磁気ディスクのデータ保管も含んでいる. 昭和60年度から昭和62年度の3ヶ年間において, この研究から得られた成果を要約すると下記のようになる. 1.テレビ画像のレンズの歪を補正するアルゴリズムを開発し使用した. 2.テレビ画像の周辺光量の変化を実験的に調査し, 補正可能にした. 3.二方向から抽出されたテレビ画像から, 偏位修正画像を生成するアルゴリズムを単写真標定を用いて実施可能とした(言語はFORTRAN). 4.ステレオマッチング手法として, 相関法, フーリェ相関法, SSDA法, 線形補間法などを研究し, テレビ画像とCCD画像に適用可能とした. 5.奥行情報が急変する部分ではオクルージョンの発生が生じるので, 誤マッチングを生じる. このため, エッジ対応のアルゴリズムをゼロ交差法を適用して作成し, スリーステップ法なる手法を開発した. この方法は標定点近傍のエッジをまず抽出し, 二段目で区間対応法を用い, 三段目で重ね合せ法を用いるものである. 実験の結果, このスリーステップ法を適用したステレオマッチングでは使用しない場合に比べて, 非常に誤マッチングが少なくなり, 正確な対応点を抽出して, 奥行情報が得られることが明らかになった. 6.光磁気ディスクを購入して, 大容量画像データの保管に不可欠なデータ圧縮の研究を試みた. この結果, 16ビットパラレルのインターフェースの開発と差分法によるデータ圧縮のアルゴリズムが開発できた.
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