研究課題/領域番号 |
62570646
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
能勢 忠男 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (10009699)
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研究分担者 |
能勢 晴美 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (80009571)
榎本 貴夫 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10134230)
伴野 悠士 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (70110335)
中川 邦夫 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (40092077)
本間 一弘 工業技術院機械技術研究所, バイオメカニクス課, 研究員
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1989年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 磁気共鳴画像 / 増強薬剤 / Gd-DTPA / ヨ-ド造影剤 / Cold Isotope / ^<19>F / 重水(D_2O) / ^<18>F-FDG / ^<19>F-FDG / 糖代謝 / ^<19>F-MRS / ^<19>F-MRI / 核磁気共鳴画像 / MRI / 造強薬剤 / ^<31>P / ^<23>Na / 重水 / D_2O / Paramagnetic agent / ヨード造影剤 / アミドトリゾ酸 / Angiografin |
研究概要 |
磁気共鳴画像(MRI)の臨床応用は現時点ではプロトン(H^1)が主体である。この^1H-MRIにおける増強薬剤はGd-DTPAがすでに開発されている。しかし、その生体内の動態に関しては十分明らかにされていない。本研究では初年度にGd-DTPAの動物実験モデルにおけるMRIおよびオ-トラジオグラムによる検討を行い、臨床応用上の要点を数点明らかにすることができた。次年度は他の増強薬剤としてX線検査に用いられているヨ-ド造形剤のParamagnetic作用を^1H-MRIに応用すべく基礎実験を試みた。ヨ-ド造形剤のParamagnetic作用はGd-DTPA同様T_1およびT_2緩和時間の短縮という表現で増強効果を示し、その増強効果はヨ-ド造形剤の濃度に依存している。画像上増強効果が発現するのは計算上10ml/kgであり投与量が多量になるが、病態(例えば脳動静脈奇形など)では臨床応用の有用性に期待がもたれる。最終年度はCold isotopeによるMR解析および重水(D_2O)によるMR解析の2点に関して研究がなされた。Cold isotopeに関しては^<99>Tc,^<203>Tl,^<133>Xe,^<57>Ga,^<19>F,^<111>InなどがMR効果が期待される元素である。このうち^<19>F-FDGに関して画像化の可能性に関して検討を行い、PETで用いられる量の10倍の^<19>F濃度が得られるならば空間解像力1cm精度の画質は得られることが明らかとなり、今後は^<19>Fの安全投与量の上限等を明らかにすることで空間解像力の向上、さらに臨床応用が可能であることを明らかにした。重水(D_2O)に関してはH_2Oとの置換を画像化する方法、D_2O自体の組織濃度とシグナル解析することにより水の動きをみる方法とが考えられるが、今回は後者により脳血流量の測定法の開発を試みた。ラット脳にてD_2Oを腹腔内投与法により脳よりの重水のシグナル変化より重水の脳内流入増加の時定数を求め、脳血流量と算定しえた。他の侵襲的測定値とも一致する値で本法で脳血流量が非侵襲的に計測しうることを明らかにした。
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