真核生物鞭毛では、活性の異なる複数種のダイニンが配列しています。本研究の目的は、活性の異なるダイニンを配列した時に どのように協調して機能するのかを解明することです。最初の試みとして内腕ダイニンのサブユニット、アクチンへタグを付与し、配列を試みました。その結果、タグを付与したダイニンをクラミドモナスより精製できましたが、必要な量を得られませんでした。 そこで、我々は、配列する標的を3種の頭部が異なる活性を持つヘテロトリマーダイニン、外腕ダイニンに変えました。外腕ダイニンをドッキングコンプレックスを介して微小管上に配列し、外腕ダイニンが協同的に働く様子を観察する実験系の構築に成功しました。
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