多くの文字列処理ではビッグデータが用いられ,データアクセスが処理のボトルネックになることが多い.本研究ではデータアクセスに着目し,圧縮したまま演算できるような簡潔データ構造とその演算回路構成を提案した.ウェーブレット木を用いた階層的なデータ構造を用いられることにより,データ量が27%まで削減した.その結果メモリアクセスを73%まで削減できた. 本研究では,データアクセス削減のための簡潔データ表現に基づいたスマートストレージ構造を提案した.それを用い,遺伝子配列位置推定や文字列検索処理を高速化するアクセラレータを再構成可能な集積回路(FPGA)上で実装し,従来のCPUの21倍の高速処理を実現した.
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